注目が集まったのは、「4-0」とソフトバンク4点リードの7回裏2死でのこと。7回表の守備から途中出場した佐藤はここで打席が回ってきたが、DeNA3番手・中川虎大にカウント「2-2」と追い込まれる。佐藤は試合前時点で野手としてプロ野球ワーストタイ記録となる9打席連続三振を喫しており、この打席も三振なら不名誉な記録を更新する状況だったが、6球目を中飛として辛くも更新を免れた。
凡退後の佐藤は一塁を回ったところから走って自軍ベンチに戻ったが、ラジオ実況は「表情は見えませんでしたが、ホッとした表情かもしれません」と胸中を推測。一方、鳥越氏は「ちょっと残念でしたね今の帰り方は。アウトになって満足してるので。そこはダメだと思いますね僕は」と、ヒットを打てなかった悔しさなどが全く感じられなかったと苦言を呈した。
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鳥越氏の発言を受けて、ネット上にも「凡退で記録ストップなんて情けないと思わないのか」、「打てなくて満足してるようじゃプロとしてダメだろ」、「こんな調子じゃ今後の上がり目もなさそう」、「いい加減態度じゃなくて成績で目立ってほしいんだが」、「藤本監督ももう使う価値ないだろ…」といった呆れ声が寄せられた。
「佐藤は2019年ドラフト1位でソフトバンク入りした右の外野手ですが、翌2020年から昨季までは『73試合・.100・1本・2打点』とサッパリでレギュラーはつかめず。この間には審判に暴言を吐き退場(2020年10月)、ベンチ裏でヘルメットを投げる(2021年7月)といった行為で物議を醸すこともありました。今季も『38試合・.167・1本・2打点』と控え要員から抜け出せておらず、いつになったら使いものになるのかといら立っているファンも少なくありませんが、今回の一件でさらに評価を落としたようです」(野球ライター)
ソフトバンクの外野は柳田悠岐、近藤健介、周東佑京、柳町達と左打者が豊富な一方、右打者はこれといった選手は不在。ただ、その枠に佐藤が名乗りを上げる展開は現状では考えにくいといえそうだ。
文 / 柴田雅人