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今回のプロジェクトは、武尊が以前から取り組んで来た慈善活動の一環として実現したもので、今のところエキシビションマッチなどは組まれておらず、武尊がタイガーマスクとしてリングに立つかはまだ未定とのこと。会見では、武尊のために新たに制作された7代目専用のマスクもお披露目され、佐山がマスクを装着するのを手伝うパフォーマンスも行われた。
武尊はタイガーマスクになった感想を聞かれると、「嬉しい気持ちもあるし、僕が小さい頃に憧れたスーパースター。身が引き締まる思いです。いろんな記者会見をやったんですけど、今日の会見が一番緊張しています」と述べ、「マスクも僕のラッキーカラーを入れて作っていただきました。嬉しいです」と笑顔を見せる。
会見には、大のプロレスファンだという母も駆けつけ、佐山と対面したと言い、武尊は「この話を始めてした時にすごく感動してくれたのが母です。今日も佐山さんとお会いする前は、お母さんが緊張して震えている感じでした。佐山さんのおかげでプロジェクトが大きくなって、お母さんにも喜んでもらえた。良かったなと思います」と感慨深げな表情で話す。
慈善活動への思いも述べ、「有名になる前から、こういう活動をしたいと思っていたんです。今の知名度を利用して、それで助かる人がいるのであればいいなと思います」と意気込む。また、リングに上がる可能性についても「マスク姿で試合をすることがあって、それでプロジェクトが広がっていくのであれば、ちゃんと準備をしたい。そういう舞台があってもいいかなって思います」と前向きだった。
佐山も後継のタイガーマスクに武尊が就任し、ホッとした表情。「最初に会った時、なんて爽やかな青年だろうと思いました。礼儀正しくて、優しい青年だなって。まず、思ったのはご両親に会ってみたいということでした。今日、ようやくお母さまにもお会いできました。彼の人間性が今の格闘技には必要です。頑張って欲しいです」とエールを送っていた。
(取材・文:名鹿祥史)