アメリカ・コネチカット州にあるインターナショナルスクールに通う5歳の少年が、運動場で約10分間倒れていたが、近くにいた教師が誰も助けず死亡した。教師たちは死んだふりをしていたと思ったと言い訳し、少年の両親が市と教育委員会を訴えたと海外ニュースサイト『CT Insider』と『Atlanta Black Star』などが4月8日までに報じた。
報道によると、2022年4月5日の午前10時45分ごろ、少年は同級生たちと共に学校の運動場で遊んでいたという。運動場で遊んでいる間、複数人の教師が監視していた。
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遊んでいる最中、少年は突然地面に倒れた。約10分間動かずにいたが、教師らは目の前にいたにもかかわらず誰も少年を助けなかったそうだ。約10分後、一人の教師が少年の様子を確認したが、呼吸をしていないことに気付いて救急隊に通報。倒れてから約35分後に少年は病院に運ばれたが、事件から2日後に死亡が確認されたという。検死の結果、少年は自然死と認められた。なお、少年が約10分間放置されていたことは監視カメラで確認されている。
事件後に警察は教師らに話を聞いたが、教師らは「(少年は)死んだふりをして遊んでいると思った」と話したという。警察の捜査によると、実際に少年らが死んだふりをするゲームを過去に行っていたことが分かっている。一方で、少年の同級生らは、死んだふりでないことを教師らに報告したが、真剣に取り合ってくれなかったと話しているそうだ。事件に関して教師らを含め逮捕者はいなかった。
2023年4月に両親は市と教育委員会に対して訴訟を起こした。賠償金額などは伏せられている。市が示した医療処置に関しては明かされていないものの、両親は医療処置に対する市の方針に教師が従わなかったことが少年の死につながったと主張している。
両親は地元メディアの取材に対し、「私たちは、息子を取り戻すことはできない。しかし他の子どもが同じような悲劇に遭ってほしくない」と話している。市と教育委員会側の弁護士は「係争中の訴訟のためコメントを控える」としている。
このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「悲しすぎるニュース」「子どもの行動には教師が十分な注意を払うべき」「教師の怠慢。おかしいと思ったらすぐに駆けつけるべきだし、ましてや他の同級生が警告しているのだからとにかく少年を見るべきだった」「教師は最低だけど、自然死となると少年の家族が裁判で勝つのは簡単ではなさそう」「自然死であろうと放置していた教師の責任は問われるべき」「10分間は長すぎる。教師が早く対応していたら少年は救われたかも」といった声が上がっていた。
裁判では少年の死の責任が教師らにあるのか問われることになりそうだが、少年をしばらく放置していた教師の行動は、決して正しいものとは言えないだろう。
記事内の引用について
「Teachers thought a CT child was playing dead, but after about 10 minutes, ‘it was too late,’ lawsuit says」(CT Insider)より
https://www.ctinsider.com/news/article/west-hartford-ct-romeo-louis-charter-oak-school-17880821.php?mibextid=5zvaxg
「Connecticut Teachers Ignored a Kindergartener Who Collapsed on Playground for 10 Minutes Because They Thought He Was Playing Dead. He Died 2 Days Later: ‘Could No Longer be Saved’」(Atlanta Black Star)より
https://atlantablackstar.com/2023/04/08/bereaved-west-hartford-family-files-a-lawsuit-against-school-district-claims-teachers-failed-to-check-on-a-collapsed-child-because-they-thought-he-was-playing-dead/