岡田は「1-1」と同点の7回表から登板したが、1死から柳町達に四球を許すと、続く川村友斗への2球目が暴投となり1死二塁のピンチに。そこから川村を抑え2死二塁としたが、後続の谷川原健太、川原田純平には相次いでストレートの四球を与え2死満塁とピンチを広げてしまった。
さらに、岡田はここで打席の野村大樹への3球目にスライダーを投じたが、手元が狂ったのか野村の左側頭部に直撃。地面にうずくまり動けなくなった野村は担架で運ばれ負傷交代となり、岡田も危険球退場が宣告されたことで降板に。試合後の報道では、野村の負傷状況については報じられていない。
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「0.2回1失点・被安打0・四死球4」と大荒れだった岡田の投球に、ネット上では「何しに出てきたとしか言えない投球だった」、「制球乱しまくって最後は危険球退場って…」、「手術から全然状態戻ってないな」、「こんな調子が続くならキャリアも危ういのでは」といった呆れ声が上がった。
岡田は2017年に12勝を挙げた実績を持つ一方、4者連続四球(2019年)を記録したこともあるなど制球難も目立っていた投手。また、2021年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた影響などもあり、2019年8月14日・巨人戦を最後に一軍のマウンドからは遠ざかっている。
「手術後の岡田は今春キャンプ中の2月下旬に社会人相手の練習試合で実戦復帰を果たすと、翌3月上旬には術後初めてプロ球団相手(教育リーグ・オリックス戦)に投球し1イニングを三者凡退。ただ、本人は試合後に『自分の中では納得できるような投球ではなかった』、『全然、腕が振れていないなという感覚だった』とコメントを残したことが伝えられていました。今回の投球を見ても投球感覚はまだあまり戻っていないようですが、ここから調子が上がらなければ当然一軍復帰は厳しい上、場合によっては今オフに育成契約、あるいはクビになるという可能性も決してないとはいえないのでは」(野球ライター)
退場者を2人出すほどの乱調ぶりだった岡田だが次回登板以降、調子を持ち直すことは果たしてできるのだろうか。
文 / 柴田雅人