search
とじる
トップ > スポーツ > ロッテ・佐々木朗希、ダル直伝のスライダーはまだ使えない? 本拠地特有の強風が好投をアシストか

ロッテ・佐々木朗希、ダル直伝のスライダーはまだ使えない? 本拠地特有の強風が好投をアシストか

pic pic

佐々木朗希

 強風の中での奪三振ショー。4月6日、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦で、佐々木朗希投手が勝利を収めた。同日の最速は164キロ、「2ストライクまで追い込んだらフォークボール」という配球パターンで11奪三振を奪い、ファンを沸かせた。しかし、「新たな武器」は“チラ見せ”程度だった。

 新たな武器とは、WBC中にダルビッシュ有投手に教わった「縦軌道のスライダー」のことだ。

「80球くらいじゃないの?」

 試合前、投手担当の黒木知宏コーチを始め、複数の関係者たちが「80球をメドに佐々木を交代させる」ゲームプランを語っていた。

 >>ロッテ首脳陣、佐々木朗希ドラフト抽選に「頼むから来ないで」と懇願していた? 前コーチが暴露、指名直前の本音に驚きの声<<

 そのゲームプランを指して、こんな指摘も聞かれた。

 「1回裏、先頭バッターが出塁すると、吉井理人監督は送りバントのサインを出しました。佐々木は1回表のマウンドで20球を投じており、先制点を挙げてラクにさせてやりたいと思ったのでしょう」(プロ野球解説者)

 その送りバントから「1点先取」につながり、佐々木の投球が良い意味で変化した。

 精神的にラクになったのか、「攻めのピッチング」に変わった。2ストライクまで追い込んだら、ウイニングショットのフォークボール。大半のプロ野球投手は2ストライク後、意図的にボールカウントになる投球を挟んでから、勝負球を投じている。

 しかし、佐々木は成長過程にあるため、「80球メドで降板させる」といった風に、ロッテ首脳陣は絶対に無理をさせない。そのため、2ストライク後の“遊び球”は投じないのだ。

 「ダルビッシュに教わった縦スライダーは、4、5球しか投げていません。本人の中でまだ自信がないのかな」(前出・同)

 2月下旬に教わった変化球である。

 「80球以上を投じる予定」であれば、テスト投球の機会も増えたのだが…。

 しかし、同日の“省エネ投球”で改めてクローズアップされた話もある。ZOZOマリン名物、「強風」だ。

 球団スタッフたちは「いつもと変わらないよ~」と笑っていたが、バックスクリーンに表示された最大で風速14メートル。常に10メートル近い風が吹いている状態で、捕手のサインを伺う佐々木のユニフォームは揺れていた。その強風がフォークボールの落下軌道に“ブレ”を与え、好投をアシストした。

 「今年1月、球団の仕事始めで球団社長が、球場所有者である千葉市がZOZOマリンの老朽化問題について本格的な検討に入ったことを明かしています。現時点では、改修なのか、市内の別箇所に移転させるのかも決まっていませんが」(地元メディア)

 海岸近くにあるため、水分と塩分を含んだ強風が老朽化を加速させたとの見方もある。とは言え、佐々木の好投をアシストしたことを考えると、この球場の特徴を失うのはもったいない気もする。

 また、同日は14時試合開始のデーゲームだった。千葉市内の公立小学校の春休みは前日5日までだったが、それを上回る2万6169人が球場に詰め掛けた(主催者発表)。「佐々木人気」に尽きる。

 縦スライダーで三振を奪うシーンも見たい。しかし、佐々木がZOZOマリンの強風を味方に好投を続ければ、地元行政にも影響を与えそうだ。(スポーツライター・飯山満)

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ