報道によると、ロドリゲスはチームが20日のWBC準決勝・アメリカ戦に敗れた後、同僚たちと共にキューバに一時帰国。29日に来日の予定となっていたが、ロドリゲスは28日にドミニカ共和国に入っており、今後は中日との契約を破棄しメジャー移籍を模索する見込みだという。
ロドリゲスは2020年に中日に加入し、昨季までに「79登板・10勝10敗39ホールド・防御率3.03」といった成績をマーク。昨季は阪神・湯浅京己と共にセ・リーグ最優秀中継ぎ(45ホールドポイント)のタイトルも獲得している。
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ロドリゲスの亡命報道を受け、ネット上には驚きの声が多数寄せられた。一方、中には「こうなるとモイネロのことも心配になるな…」、「ジャリエルの後追いで亡命なら間違いなく今季終戦だぞ」、「WBC中にメジャーは夢とか言ってたしマジで不安過ぎる」といった、キューバ代表の同僚であるリバン・モイネロ(ソフトバンク)の動向を心配するコメントも見られた。
モイネロは2017年からソフトバンクでプレーし、昨季までに「279登板・16勝9敗122ホールド35セーブ・防御率2.05」とロドリゲス以上の数字を残しているリリーフ左腕。これまでの報道では今月末に来日、4月中旬に一軍再合流の予定と伝えられているが、ロドリゲスのように亡命、電撃退団する可能性もゼロではないのではと不安視しているファンも少なからずいるようだ。
「モイネロは亡命、メジャー移籍模索の可能性について、これまではキューバ国内に家族がいることを理由に否定しています。ただ、WBC準決勝・アメリカ戦試合前会見では『キューバの選手にとって、MLBでプレーすることは夢。この大会をきっかけに、我々選手がその機会を得るための門戸が開かれることを願っている』と、自身も含めキューバ選手はメジャーに憧れを抱いている旨を口にしています」(野球ライター)
ソフトバンクは2020年にオスカー・コラス、2021年にアンディ・ロドリゲス(育成)とキューバ選手にそれぞれ亡命された過去があるが、どちらも今後が期待される若手で一軍の主力というわけではなかった。絶対的セットアッパーのモイネロが亡命となれば、チームにとっては2人の比にならないレベルのダメージとなるが、果たして予定通り来日するのだろうか。
文 / 柴田雅人