木村のカリスマ性は説明するまでもないが、本番に強いことでも知られる。“レジェバタ”のPRを兼ねて昨年11月、信長に扮して「ぎふ信長まつり」に参加した際は、2日間で岐阜市の人口を上回る史上最多の62万人(市発表)が詰めかけているが、偶然にもその武将スタイルで21年9月、「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」(TBS系)に出演。ミラクルを起こしていた。
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同番組で挑戦したのは流鏑馬(やぶさめ)。馬に乗って走りながら順々に鏑矢(かぶらや)で射るもので、木村は初経験だった。乗馬もおよそ4年ぶりで、ロケ当日は雨で馬場がぬかるんでいた。このうえないバッドコンディションだったが、ラストの3射目で見事に射抜いてみせた。スタジオでモニタリングしていた芸能人たちは大興奮。ツイッターでは称賛の声が相次いだ。
フジの新番組宣伝を兼ねた12年のバラエティ「ガチでいいのに!? ~ドラマチックリビングルーム」でもとんでも記録を作っていた。アーチェリー対決で、1射目で矢を的に当てたのだ。にもかかわらず、矢が弾き返された。急きょリプレイで確認すると、小さな的の中心に埋め込まれた直径わずか1センチほどのカメラに当たっていた。司会者で当時SMAPのメンバーだった中居正広は、「木村の腕はすごいんだね」と感心せざるを得なかった。
千原ジュニアが喧伝しまくったのは、お昼の生放送バラエティ「笑っていいとも!」(フジ系)で木村が見せたガチの偉業。賞金がかかったテーブルクロス引きへの挑戦で、生放送終了20秒前でも微動だにしなかった木村に、スタッフは慌てて「早く引いて!」と合図を送った。それでもリアクションを取らず、残り3秒になったときにテーブルクロスを引くと、大成功。そのまま番組が終了するというドラマのようなハッピーエンドだった。
真の覇王となりつつある木村。風間公親に扮する毎日で、新たな記録を生んでいるか。
(伊藤由華)