この日の『所JAPAN』は、カレーライスの全国チェーン店「CoCo壱番屋」の特集。後半には「ローカルのカレー名店数珠つなぎ」という、CoCo壱番屋の社員から順に「自分の店より美味しいと思うローカルカレー店」を紹介して貰い、最終的に真の王者に近いローカルカレーを探り当てるというものだった。
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レポーターはお笑いコンビのカミナリで、彼らは軽快なレポで次々にカレーの隠れた名店を訪れる事に成功。だが、カミナリのローカルカレー巡りは突如5軒目で終了してしまう。5軒目のカレー店主がどうしても「自分のより美味しいと思う店」がなかったのか、「お店屋さんじゃなくても大丈夫ですか?」と断りを入れ、「私のママの手作りカレー」とまさかの「実家カレー」を提案してきたのである。
さすがのカミナリも「それを言ったらおしまいなんですよ!」と笑いつつも、ダメ元で店主の実家に連絡を取ったところ快くOK頂き、みんなで実家カレーを食べる事になった。カミナリの二人は「お店の味じゃなくて家庭の味!」「絶対に飲食店では出せない味!」と大絶賛し、店主による「母のカレーがあったから私はカレー屋さんの店主になれた」という家族愛を感じさせる台詞でVTRは終わったのだが、放送直後ネットでは違和感を訴える声が続出した。
多くの視聴者は美味しいカレー店情報を知りたかった訳で、ある意味禁じ手とも言える「実家カレー」の登場に対し、「企画潰しじゃね?」「趣旨がわかってない」「いまいちな終わり方すぎる」「全然納得できない」といった声が相次いだのだ。この感想はスタジオにいた所ジョージほか佐々木希らパネラー陣も同様だったようで、「実家カレー」が本当に画面に登場すると思わず苦笑いを浮かべていたほか、特に所は「我々は食べらんないよねえ!」ともっともすぎるコメントをしていた。
『所JAPAN』は一部報道によると、今年3月を以って終了となるほか、一昨年4月の収録ではMCである所ジョージが出来上がったVTRの酷い出来に耐えかねて、「全然おもしろくない」「作り方を考えないと、つまらない番組になる」「僕がMCである必要ないよね」とスタッフに対し厳しいダメ出しを行い、担当ディレクターが思わず萎縮してしまった事が報じられている。
番組の終了が所とスタッフのすれ違いによるものなのかは不明だが、表情から見るに今回の「カレー名店数珠つなぎ」も所が納得するVTRでは無かったようだ。