数々のコラムを世に送り出してきた高山真氏の自伝的小説が原作。鈴木が演じたのは、14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごし、今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働く主人公・浩輔。まるで自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きていた。劇中ではパーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)と鮮烈な愛を表現する。
>>今後もオファーが殺到しそうな鈴木亮平、映画賞総なめの期待も<<
鈴木によると、役者陣の手助けをするために、LGBTの当事者たちが現場に足を運び、意見やアドバイスを提供。鈴木は「この方々がいなければ、この映画は完成しなかった。ゲイであることの描写がリアルであるか、かつ作品になった時に世間に与える影響かどうかをチェックしてくださった。無知だった自分が一から勉強させてもらった」と振り返り感謝した。
「鈴木といえば、今や続々とオファーが舞い込み、映画・ドラマ・舞台とマルチにこなしている。そんな中、問題作となりそうな今作のオファーを快諾。売れてもここまで貪欲に仕事をこなす俳優はなかなかいないだろう」(映画業界関係者)
昨年10月期のフジテレビ系ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」に主要キャストで出演。2021年7月期のTBS系主演ドラマを映画化した「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~」(4月28日公開)の公開を控え、Netflixで来年配信予定の人気コミックの実写版「シティーハンター」で主人公・冴羽獠を演じることも決定している。
「2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の主演で一気にブレークしたが、長い間なかなか仕事に恵まれない時期を味わっていた。そんな時代があったからこそ、息の長い俳優として生き残れるように、あまり仕事を選ばずに受ける方針を貫いている」(テレビ局関係者)
どんどん役の幅を広げそうだ。