まず、ジュリアが「朱里と離れ離れになって8か月が経ちました。私は、強くて優しくていろんな経験をしてきた朱里のことを心から尊敬していました。2022年を締めくくるビッグマッチ、両国のメインに辿り着けたこと、そこで朱里と闘えること、私は光栄に思います。ただ今日は、今日は言わせてください。朱里が赤いベルトの王者になって掲げた朱世界を見せますっていう言葉、私はなんなんだろうと思って、今日の今日までずっと見てきたし考えてきました。だけど、結局それがなんなのかは、わかりませんでした。朱里はいつものようにものすごい試合をして、いつものように何回防衛しました?アナタと闘えて本当に良かったってマイクしてさ、綺麗ごとかなって。だからせっかくだから今日は聞きたいんだよね。その朱世界って何?スターダムをどうして行きたかったの?私にはもしかしたら相手のこといちいち考えるの面倒だから、ハンコついたように同じような言葉しか出てきて来なかったんじゃないのかなって思ったんだよね。だからさあ、朱里、私に言った、私のこと運命の相手だと思ってたとか、本気で潰してやるとか、そういうのもなんか正直すごく薄っぺらく感じた。本気の本当の本音でしゃべってよ!それができないんだったら、私は私の思う自分の世界に作り変える。両国で朱里の本当の世界を見れることを私は最後に信じたいと思います」と言いたいことを一気に話す。
これを聞いていた朱里は「2022年12月29日、ジュリアと一戦が決まってメチャクチャうれしかったんだよ。私は本気で運命の一戦だと、ジュリアとの一戦が運命の闘いだと思っている。この一年、私はこの赤いベルトとともに歩んできました。一試合一試合相手によってさまざまな感情、思いを込めて試合をしてきた。防衛戦を重ねて、挑戦者一人ひとりと試合をして、ホントに良かったって心の底から思ってきてるんだよ。そういう思いを持って私はやってきてる。ジュリア、ジュリアはさ、白いベルトを落としてから、なんか輝いてきて来れた?」と逆に挑発。ジュリアは「うん?あのさあ、私が輝いてきたかどうかをアナタが私に聞いてどうするの?確かに私はどん底だったよ、白いベルトを落としてから。でもどん底からここまで来たんじゃん。掴みに来たんじゃん。いろいろ考えたよ。でもそれがどう映ったかは自分が決めることじゃない、客が決めることだ。私が聞いてるのは、朱里がチャンピオンとしてスターダムをどうして行きたかったのってことを聞いてるの」と改めて問いただした。
すると、朱里は「私が朱世界として見せてきたもの。それは、相手の限界を引き出し輝かせた上で自分が勝利する。そして、見た人の心に響く試合をする。それが朱世界。私は2022年12月29日、私自身の集大成、朱世界をジュリアに見せて私が勝利し、1年を締めくくります」とチャンピオンとして自身の防衛ロードに自信を持っている様子。
ジュリアは呆れ顔で「半分半分に聞いておきます。私が私の思う世界に作り変えるために、私はアナタを確実に倒す。今の朱里に負ける気はしない」と語った。
(どら増田)