第8話は、「宮沢ファミリーオフィス」による「SAGAS」の買収問題が浮上する中、「アトムの童」の技術を取り返すためにも、宿敵・興津(オダギリジョー)のもとでゲーム開発をすることを決めた那由他(山崎賢人)。一方、隼人(松下洸平)は一人シアトルへ向かうことを決め、二人の溝は深まり、決別することとなり――というストーリーが描かれた。
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以下、ネタバレあり。
第8話では、主人公・那由他らの宿敵だったはずのオダギリジョー演じる興津が、「実はいいやつだった」という演出があり、ネット上から困惑の声が上がっている。
問題となっているのは、興津がかつて「ジョン・ドゥ」のゲームを奪ったことについて、那由他に「誤解だ」と釈明するシーン。SAGASにゲームを奪われたことで絶望して自殺した那由他の友人・公哉(栁俊太郎)は、興津によると「うちに援助を断られたら外資系のベンチャーに出資を願い出ようとしていた。そこは評判が悪くてな、君たちのゲームを奪うんじゃないかと思った」と明かした。
また、興津は「日本には優れた技術がたくさんある。その技術を持ったほとんどが町の中小企業だ。その技術を守って世界に発信したい、その思いでSAGASを立ち上げた」と告白。「ジョン・ドゥ」の場合も、ゲームも完成できない場合はSAGASが代わってゲームを完成させるという契約だっただけだと言い、「契約なんて立場によって見方が変わる。こちらにそのつもりがなくても、君たちからしたら俺はゲームを奪った悪党なんだろう」と想いを明かすという展開だった。
しかし、このセリフにネット上からは「整合性ない」「さすがに無理ある」「『本当はいいやつ』に対する伏線が全くなかったから受け入れられない」「ジョン・ドゥで興津のところに行った時、あんな悪い顔してたくせに…」「脚本破綻し過ぎ」というツッコミが殺到している。
「このセリフで、実は興津は奪うのではなく、技術やゲームを他から『守りたかった』という想いが明らかになるという演出でした。しかし、『ジョン・ドゥ』がゲームを奪われた際、那由他らが興津の元へ直接訴えに行っても何の説明もなく、ニヤニヤして車で去って行っただけ。さらに、『中小企業の技術を守る』と口では言いながらも、興津は『アトム玩具』を卑怯な手で買収して潰しています。『実は守りたかった』という想いを抱いている人が取る行動ではなく、多くの視聴者に疑問を与えたようです」(ドラマライター)
行き当たりばったりすぎる展開に、呆れ声ばかりが集まってしまった。