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『親愛なる僕へ』最終回に視聴者幻滅「モヤモヤしか残らない」雑すぎると不満の声相次ぐ

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遠藤憲一

 水曜ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ系)の最終回が11月30日に放送され、平均視聴率が4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だったことが各社で報じられている。第8話の2.5%からは2.2ポイントのアップとなり、自己最高視聴率を記録した。全話平均視聴率は3.8%となった。

 最終回は、浦島エイジ(山田涼介)のもう一人の人格“B一”は、『殺人鬼・LL』の正体がエイジの義父・亀一(遠藤憲一)だったことをナミ(川栄李奈)に打ち明ける。亀一にそれを問い詰めて認めた場合、B一は「浦島亀一を殺す」と明かし――というストーリーが描かれた。

 ​>>『親愛なる僕へ殺意をこめて』事件の謎が判明し大ブーイング「急にゴミドラマと化した」厳しい声も<<​​​

※以下、ネタバレあり。

 最終回では、ストーリーの散らかり具合が視聴者の間で疑問の声を集めることに。

 前回の第8話で、すでに真犯人が亀一だということが判明していたため、最終回は後日談がメインに。亀一はもちろん、B一や京花(門脇麦)も逮捕され、京花の裁判の証言台に立ったB一から、実は京花がエイジの人格を殺したことなどが明かされた。

 一方、八野衣真(早乙女太一)をLL事件の犯人と思い込み、私情から手を下して自殺した猿渡(高嶋政宏)や、それを隠ぺいし続け、同じく自殺した桃井(桜井ユキ)などには一切触れられず。最終的には一年服役したB一が大学に復学し、かつての友人と交流して笑顔を見せるという場面で終わったが――。

 「亀一には死刑判決が下されたことが描かれましたが、八野衣が冤罪だったことに作中で触れられることはありませんでした。また、実刑判決を受けた場合、退学処分になる可能性は高く、かつての友だちとまた同じように友人関係なのも謎。細かな部分がかなり飛ばされていました」(ドラマライター)

 このため、ネット上からは「モヤモヤばっか残る」「刑事なんだったの…?」「役者の演技がいいのに中身がスカスカだった」「後日談雑過ぎないか?」「警察かなりバッシング受けると思うんだけど…」という声が集まっていた。

 「主演の山田は二重人格という設定で、最終回終盤では、エイジの人格がいい方向に統合された新しいB一という、これまた難しい役を表情だけで演じ切りました。演技だけで言えば山田の代表作ともなる作品なだけに、最終回の雑さを惜しむ声が多く集まったようです」(同)

 山田の俳優としての評価が上がったことは間違いないようだ。

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