アメリカ・ミネソタ州で、娘の交際相手を射殺して遺体を遺棄したとして、警察が父親の男を逮捕した。海外ニュースサイト『New York Post』『Law and Crime』などが11月3日までに報じた。
報道によると10月28日、同州に住む女性から、彼氏の行方が分からない」と警察に通報が入ったという。通報した女性(年齢不明)は交際する23歳男性が、2日前に女性の45歳父親に呼び出され会いに行ったのを最後に、男性と連絡が取れないと伝えた。女性と男性は同州のアパートで一緒に暮らしている。
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警察が父親に話を聞いたところ「どこかの警察が来て、男性を連行していった」などと説明。しかし、そういった事実は確認できず、のちに父親は供述をコロコロ変えたという。加えて、警察にタレコミが入った。連絡してきたのは、男性と女性が借りているアパートの大家さんだ。大家さんによると10月26日ごろ、父親から電話連絡があり「娘の彼氏は、娘に暴力を振るっているのか」と聞いてきたという。大家さんは「娘さんの目の周りが黒くなっているのを見た」と返答。父親は「殺してやる」と話していたそうだ。
警察は、娘に暴力を振るう男性に激怒し、男性を殺害したとみて、父親宅を家宅捜査した。捜査関係者は男性が呼び出された10月26日、父親が別の場所に倉庫を借りた事実を突き止めた。捜査員が倉庫を確認したところ、コンクリートの床に血痕が付着し、漂白剤をかけて掃除した形跡があったという。のちに近くの公有地の土壌に、土を掘り起こして間に合わせのお墓ともとれるような一角が見つかった。墓石が立っていたのかなど、具体的な状態は不明だ。捜査員らが掘り起こしたところ、男性の遺体が見つかった。司法解剖の結果、男性本人と確認。後頭部を銃で撃たれて死亡したことが分かった。
警察は、男性を殺害した容疑で父親を逮捕、起訴した。父親の認否は伝えられていない。父親の裁判は近日中に開かれる予定だ。
このニュースが世界に広がるとネット上では「DV男を処刑した。明らかにやり過ぎ」「娘を守ろうとしたのかもしれないが、殺しはダメ」「DV彼氏にDV父親。DV男から逃れられない典型的な女性」「娘の目のアザが転んでできたものだったらどうするのか」「娘を殴る奴は許せない。父親は無罪でよし」「ファーザー・オブ・ザ・イヤー賞をあげたい」といった声が上がった。
わが子に暴力を振るう人がいたら、黙っていられないのが親かもしれない。しかし解決策は他にもあるはずで、「殺し」を選ぶのは明らかに間違いであろう。
記事内の引用について
Dad accused of executing daughter’s boyfriend he suspected of abuse: cops(New York Post)より
https://nypost.com/2022/11/03/mn-dad-accused-of-executing-daughters-boyfriend/
Minnesota Dad Executed Daughter’s Boyfriend and Buried Him After Telling Landlord He’d ‘Already Dug the Hole’: Sheriff(Law and Crime)より
https://lawandcrime.com/crime/minnesota-dad-executed-daughters-boyfriend-and-buried-him-after-telling-landlord-hed-already-dug-the-hole-sheriff/