アメリカ・フロリダ州のアパートで、同じアパートに住む隣人男性を銃で撃って殺害しようとしたとして起訴されていた女の事件で、裁判所が女に終身刑を言い渡した。海外ニュースサイト『Pensacola News Journal』『North Escambia.com』などが11月11日までに報じた。
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報道によると、2020年9月25日夕方ごろ、同州エスカンビア郡の高齢者用アパートに住む男性が帰宅した。男性の年齢は不明だが、高齢者だと伝えられている。男性が郵便受けを確認していたところ、同じアパートの住人で70歳の女(現在72歳)が声をかけてきたという。女は「渡したいものがある」と伝え、男性を女の部屋の裏口ドア前まで連れて行った。女は男性の隣の部屋の住人だという。
女は部屋の中へ。言葉を交わした直後、女は突然、男性に向けて銃を発射したそうだ。銃弾は男性の体に命中。男性は発砲をやめるよう懇願するも、銃撃は続いたという。警察に通報があり、駆け付けた救急隊が男性を病院に搬送した。男性は6発の銃弾を受け一時は重体だったが、一命を取り留めた。
警察が女に事情を聴いたところ「男性に襲われそうになったから撃った」と正当防衛を主張。しかし捜査関係者によると、襲われた様子もなく、状況の説明に多くの矛盾点があったという。周囲の聞き込み調査からも、女は恋愛体質で、異性を誘惑するような振る舞いで有名だったそうだ。女は過去、複数の男性を名指しして「性的な嫌がらせを受けている」などと周囲に話し、何度か騒動を起こしている。しかし、どれも根拠のない主張だったようで、事件性なしと判断されている。
のちに警察が回復した男性に事情を聴いたところ「事件の前日、女からキスされそうになったので、お断りした」「女は私に恋心を抱いており、恋人関係を求めていたようだ。私が外に出ると、必ず女も出てきて私に声をかけてきた。ストーカーのようで、不快感を覚えていた」と話したという。
事件発生から約3週間後、警察は、ふられた腹いせに男性を銃で撃ったとみて、殺人未遂の容疑で女を逮捕、起訴した。複数回の審理を重ね、11月9日に開かれた裁判で、裁判所は殺人未遂で有罪判決とし、女に終身刑(25年後保釈審査可能)を言い渡したという。男性の主張が全面的に認められた形だ。女が控訴するかは報じられていない。
このニュースが世界に広がるとネット上では「恐ろしい。メンヘラ系には近づかないのが一番」「70歳になっても恋の仕方が分からないらしい」「どんだけプライドが高いのか。拒絶されて射殺はありえない」「男もキスくらいしてあげれば? 銃撃まではされなかったかも」「ご近所さんだからむげにするわけにもいかない。男性に同情してしまう」「女は年齢的にも一生刑務所からは出てこない。引っ越しする必要がなくてよかった」といった声が上がった。
恋愛は相手の気持ちも大切だ。拒絶されたからといって、相手を銃で撃つとは身勝手極まりない。終身刑は妥当な判決だろう。
記事内の引用について
Pensacola woman, 72, gets life for shooting man who rejected her romantic advances(Pensacola News Journal)より
https://www.pnj.com/story/news/crime/2022/11/10/pensacola-woman-sentenced-life-prison-attempted-second-degree-murder/10663730002/
Woman, 72, Gets Life In Prison For Shooting Neighbor Six Times(North Escambia.com)より
http://www.northescambia.com/2022/11/woman-72-gets-life-in-prison-for-shooting-neighbor-six-times