成田は、10.26東京・後楽園ホール大会の1回戦で石井智宏との死闘を制すと、10.30千葉・幕張メッセイベントホール大会の2回戦では矢野通を新技“断頭台”で倒して、「世代交代」をテーマに11.5エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)大会の準決勝に進出。準決勝では試合巧者のSANADAを相手に、一歩も引かぬ攻防を展開。最後は電光石火のフロントスープレックスホールドで逆転勝利を飾っている。
一方のザックは、10.14後楽園大会の1回戦でアレックス・ゼインから残り5秒でタップアウトを収めると、10.27後楽園大会の2回戦ではデビッド・フィンレーからジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪って準決勝へ。11.5大阪大会での準決勝はEVILとの一戦。ザックは大岩陵平の替え玉入場でHOUSE OF TORTUREの暴走ファイトをかく乱すると、最後は4分48秒、グランドコブラツイストホールドで技アリの3カウントを奪って決勝進出を決めた。
バックステージでザックは「俺はTEKKERSを武器に、初代王者になる。ナリタ、ストロングスタイルとは何なのか、世界に見せてやろうぜ。約束する、俺流のストロングスタイルが一番になるってことをな」と成田を挑発。一方、10.10東京・両国国技館大会の凱旋帰国試合から無敗を続ける成田には勢いがあるだけに、師匠の柴田勝頼が叩き込んだストロングスタイルで、ザックが追求する“ニュー・ストロングスタイル”を超えられるのか注目だ。ちなみにザックは昨年グラップリングルールで、柴田の復帰戦の相手を務めており、成田は今年の1.4東京ドーム大会で柴田とプロレスルールで対戦したという共通点があるのも興味深いところ。
今回、両者はシングル初対決となる。
(どら増田)