ダウンタウンは、NSC大阪校の1期生として入学、1982年にコンビを結成。1987年の帯番組『4時ですよーだ』(TBS系)で大きく注目を集め、関西でアイドル的な人気を博す。1988年の『夢で逢えたら』(フジテレビ系)で東京に進出して以来、多数の冠番組を抱え、お笑い界の頂点の座に君臨した。
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そんなダウンタウン、若いころは血の気たっぷりで“共演NG”を突きつける相手も少なからず。なかでも、2005~2013年放送の『リンカーン』(TBS系)で、2009年3月までレギュラー出演していたタレント・山口智充とは以降、共演がなくなり“共演NG”説が浮上した。
「当時の山口は、お笑いにとどまらず俳優やものまねタレント、声優、ミュージシャン、司会など多方面で活躍。テレビで見ない日はないくらいの人気者でしたが、2009年3月に突如『リンカーン』を降板し、以降はテレビ露出が減っていったことでダウンタウンとの不仲説がささやかれたのです。山口は番組降板が相次ぎ、2020年に長年、司会を務めた『にじいろジーン』の終了で一時期はレギュラー番組が“0”に。『リンカーン』の降板が潮目となったのではないかともいわれ、業界から“干された”といったうわさも漏れ聞こえます」(芸能ライター)
ところが2020年4月、両者が『ダウンタウンなう』(日本テレビ系)の人気企画「本気でハシゴ酒」で10年越しの共演を果たした。番組では、山口がダウンタウンとの“共演NG”説について触れたのだ。
山口によれば、ダウンタウンは同じ吉本興業所属でありながら、なかなか会う機会がないという。ダウンタウン・松本人志が「ぐっさん(山口)は本当不思議で、同じ事務所にいながら本当に会えへんのよね」と明かすと、山口も「会わないですね」と話した。すると、進行役のタレント・坂上忍が「共演NGといううわさが流れてますけど」と両者の不仲説に触れたのだ。
これに、ダウンタウン・浜田雅功は「いや、オレらは全然」とし、山口も「ダウンタウンさんを嫌ってるとかボクはまったくないんで」と“共演NG”説を否定。さらに、松本が「テレビ上そう言うしかない」と突っ込むと、「それやったらそもそも(番組に)来てない」といった一幕も見られた。
だが、このやりとりに同月のニュースサイト『アサ芸プラス』では、「同じ吉本興業に所属しながら10年近く共演なし、プライベートでもまったく接点がないという状況は何か違和感がある」とにらむ。
同サイトでは、山口が今回の出演にあたり「笑いに変えながらも芸人としてのこだわりやバラエティ番組についての批評をかなり辛口に主張している」という。例えば山口は、バラエティ番組について「ひな壇芸人が大勢でVTRを観るという作りが『もったいない』と言い、番組中に指図が出るカンペについても、『自分の出る間がなくなってきている』とした不満がある」としている。
また、実際のところ山口は「起用する側としては非常に面倒くさい性格である」といい、「ダウンタウンとの共演がNGというより、単にバラエティに呼ばれないというのが実際」といった見解を述べた。
結果的に、両者の共演がない訳は当人同士のトラブルではなく、山口と制作側との問題だというが、真相は不明だ。『ダウンタウンなう』以降、両者の共演はないとみられる。
とはいえ、山口は現在放送中のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に出演中。役者としての評価は上々のようだ。お笑い番組にとどまらず今後、両者が共演する機会に期待したい。