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同作は、今年3月に急逝した青山真治監督作。これまでDCP(デジタルシネマパッケージ)が存在せず、上映の機会が限られていたが、今回、英語字幕付きDCP版を作成。これを機に世界での上映が期待されているという。
浅野、宮崎、中原共に同作に出演。浅野は、青山監督の『Helpless』で映画初主演、宮崎は中学生の頃の主演作『EUREKA ユリイカ』、同作、『サッド ヴァケイション』の3作に出演した。今回、同映画祭にて青山監督追悼特集で同作と『EUREKA ユリイカ』が上映され、浅野は「監督のことを語れる機会をいただいて感謝しています」と噛みしめた。
2005年に製作された同作『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』は、2015年に正体不明の致死ウイルスがまん延し世界に危機が訪れるという内容。コロナ渦と不思議とリンクしており、浅野も「これが当時作られていて今日見るというのが興味深いこと」と驚きの様子だった。
宮崎は昨日見返したというが、同じくテーマに驚きつつも「お二人(浅野と中原)がずっとニコニコお芝居をされているのがすごく印象的」と、改めて気付いたという。これに中原が「それ俺の演出。監督が怒るまでずっとニコニコしてようって」と、まさかの真実を暴露。撮影の直前に大失恋をしたという中原が、落ち込まないための策だったようだ。監督からは特に注意されなかったそうだが、シリアスなシーンだけはやめてほしいとお願いされたという。同作を観る際には注目してみるのもいいだろう。
初対面は13,14歳だった青山監督との思い出を聞かれた宮崎は、「監督と役者というよりは、ちょっとお父さんと娘みたいな感覚で。というのも、自分のお祝いの席に監督が来てくれたことがあって。そこで監督と(斉藤)陽一郎さんが一緒にギターを弾いて歌を歌ってくれて。お仕事を抜きにした、私の人生の中でもすごく大事な人。それはこれからも変わらない。私にとってお父さんみたいな人です」と、改めて監督への思いを口にした。
青山真治監督追悼特集『EUREKA ユリイカ』は、11月1日にも上映。『第35回 東京国際映画祭』は11月2日まで開催。
第35回 東京国際映画祭
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