search
とじる
トップ > スポーツ > 日本ハム・新庄監督、江越獲得は清宮のため? 批判相次ぐトレード補強、“ロマン砲”増員熱望の背景は

日本ハム・新庄監督、江越獲得は清宮のため? 批判相次ぐトレード補強、“ロマン砲”増員熱望の背景は

pic pic

新庄剛志監督

 プロ9年目・27歳の渡邉諒、プロ8年目・26歳の高濱祐仁を阪神に放出し、代わりにプロ4年目・27歳の齋藤友貴哉、プロ8年目・29歳の江越大賀の2名が加入する交換トレードを18日に発表した日本ハム。翌19日に伝えられた稲葉篤紀GMのコメントがネット上で話題となった。

 報道によると、稲葉GMは同日に応じた取材の中で江越の守備・走塁、齋藤の球威に期待を寄せる傍ら、江越については「ボスからも名前が挙がっていて、気になっている選手という話は以前からあった」と新庄剛志監督の強い希望があったことを明かす。これを受けネット上には「この手の打者はもう何人もいるのに何を考えてるのか」といった否定的な意見も少なからず見られた。

 >>日本ハム・新庄監督の指示を「気持ち悪い」とバッサリ? チーム改革続く中、問題となった選手たちの態度<<

 江越は2015年のプロ入りから今季まで阪神でプレーし、「334試合・.189・13本・38打点」といった通算成績をマークしている外野手。過去に50メートル走のタイムで5秒台後半、遠投で120メートルを記録するなど守備走塁能力には定評がある。ただ、打撃にパワーはあるものの確実性に難があり、その影響もあってここ数年は主に代走・守備固めとしての出場がほとんどだった。

 一方、日本ハムは清宮幸太郎(今季.219・18本・55打点)、万波中正(.203・14本・40打点)、今川優馬(.227・10本・39打点)と江越と同じく低打率の強打者、いわゆる“ロマン砲”タイプの打者を既に複数擁している。こうした事情もあり、現有戦力とタイプが被る江越をなぜわざわざ求めたのか首をかしげているファンもいるようだ。

 「清宮、万波、今川の3名は全員、今季キャリアハイの本塁打数をマーク。ただ、新庄監督はシーズン終盤の9月中旬に『これだけチャンスを与えて(打率).220以下の選手は、やっぱりつかめなかったとしか判断できない』と、名指しこそしていないものの打率が低すぎると苦言を呈しています。そのため、新庄監督は清宮らのさらなる打撃向上を期待し、同タイプの江越を獲得し目をかけることであえて危機感を抱かせようとしている可能性は考えられます。実際、新庄監督は19日に『バッティングをつきっきりで教えて化けさせたい』と、江越の指導に早くも意欲を見せたことが伝えられています」(野球ライター)

 また、一部の間ではトレードと同日の18日にFA権行使見込みと報じられた、外野の絶対的レギュラー・近藤健介の去就も影響しているのではと指摘も上がっている。仮に近藤が抜けると代役補強は急務となるが、江越がベンチにいれば代役が多少、守備難でも十分カバー可能。また、今後の指導で江越のバッティングに向上が見られた場合は、そのまま江越を新レギュラーとする策もとれるが、こうした様々な選択肢を想定している可能性もありそうだ。

 江越本人も「このチャンスをしっかりと生かしたい」、「若くていい選手が多い。負けられないなっていう気持ち」と気合をにじませたことが伝えられている今回のトレード。新庄監督肝いりの補強はチームにどのような化学反応をもたらすのだろうか。

文 / 柴田雅人

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ