第113回は、賢秀(竜星涼)と清恵(佐津川愛美)は、それぞれに相手への思いを新たに噛みしめる。すれ違い続けた二人は、とうとう清恵が働く店の前でばったり巡り会った。そして賢秀は思いの丈を、真心を込めて清恵にぶつけ――というストーリーが描かれた。
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※以下、ネタバレあり。
第113回は、賢秀がついたある「ウソ」が視聴者の間で物議を醸している。
問題となっているのは、賢秀が清恵を手放したくない理由について「もう昔みたいな思いはしたくない」と幼少期について語り始める場面。賢秀は「俺の家はど田舎のデージ貧乏なおうちで、子どもの時に父ちゃんが死んでもっと貧乏になって、運動会に履いていく靴も買ってもらえんくらい貧乏だった」と明かした。
さらに、そんな時に親戚から子どもを一人引き取る話があり、暢子が立候補。賢秀はこの時のことについて「あの時ほっとした」「本当は暢子も行きたくないと分かっていたの……」と回想。結局、兄妹の絆の強さから暢子は東京に行くことはなくなり、賢秀は当時を振り返り、「俺はその時決めた。これからは何があっても大切な人を見放すことは絶対にしない!」と清恵に思いをぶつけていた。
しかし、このシーンにネットからは「いや、靴は買ってあげてたでしょ!」「なに改変してんの?」「過去改変する意味が分からん」「こんな大切なシーンでなんで嘘つかせるの?」「自分でブタのところに置いてダメにしたんじゃん」という猛ツッコミが集まっている。
「運動会に履いていく靴がボロボロだったことが描かれたのは、まだ幼少時代が描かれていた第7話のこと。ただ、当時母・優子(仲間由紀恵)が働いていた工事現場の親方が臨時で多く賃金をくれ、それで賢秀の靴は無事に買うことができました。しかし、賢秀はその靴を家で飼っていた豚小屋の近くに置き忘れ、結果、ボロボロに。つまり、今回の賢秀のセリフは完全に過去を改ざんしたもの。当時も賢秀の行動に呆れ声が上がっていて、視聴者にも思い出深いシーンだったこともあり、多くのツッコミが集まっていました」(ドラマライター)
また、東京の親戚に引き取られるくだりにも、微妙な差異があるという。
「第9話で、兄妹のうちの誰かが東京に引き取られることになった時、賢秀は当初、東京で漫画がたくさん読めるという理由で、『東京には俺が行く!』とノリノリ。その後、やはり故郷の尊さを知った賢秀は発言を撤回し、暢子に東京行きを押し付けた形になりました。ネットからは『美化しすぎて怖い』『制作も自分たちが作ってきたこと忘れたの?』『いくつ嘘つかせれば気が済むんだ』といった制作側への疑問も集まっていました」(同)
賢秀にとって、清恵との関係性が変わる大切なシーンだったはずが、過去の改ざんによりツッコミばかりが集まってしまっていた。