「ある時、電車で移動をしていたんですね。椅子に座って視線を落としていると、見たことのあるスニーカーが目に入りました。それは、10年以上前に半年間だけ付き合っていた彼にプレゼントしたもの。懐かしいなと思いながら顔を上げると、なんとそれが、その彼氏だったんです。
10年以上ぶりの再会。向こうも私に気付き、少し話をしました。そこで、LINEを交換しようとしたんですが、彼はガラケー。それも、10年前と同じものを使っていました。よく見ると、眼鏡も財布も全部昔と同じもの。どれだけ変わらないんだと、ちょっと引きました」
>>何度もやり直しをさせられて~女がドン引く瞬間~<<
それでもメールで連絡を取り合い、交流が再開。後日、スマホを買いに行くのに付き合ったそうだ。
「彼はパソコンも持っていないとのことで、ついでに購入。家に行って使い方を説明することになりました。やはり、家の場所も変わらず。しかも、部屋の中も昔とほとんど変わりがありませんでした。タイムスリップしたかのような感覚になりました。
すると彼が、私に何か手渡してきたんです。それは、10年前に別れてしまったため渡すことのできなかった、私への誕生日プレゼントでした。ずっとそれを持っていてくれたのです。私は感動してしまい、思わず泣いてしまいました。
しばらくして、私たちは交際を始めました。10年以上を経ての復縁ですね。彼は持ち物同様、私のことも大事にしてくれています」
再会からのまさかの展開。彼は変わらなかったが、彼女は少しずつ変わっていった。そして現在に至り、2人の性格がマッチしたのだろう。
写真・Tenis Amante