「私は大学の時に、アメリカでホームステイをしていました。そこでお世話になった家に、私と同じ歳の『マーク』という男性がいたんですね。マークが日本に遊びに来るというので、私が案内をしてあげることになりました。
>>馬並みの男を求めて~女がドン引く瞬間~<<
名所を回り、ある建物のエレベーターに乗った時です。赤ちゃんを抱いた女性も一緒だったんですね。するとマークが、“カワイイデスネ”と声をかけました。女性はニコやかに応えてくれました。そして次にマークが、“ボニュウデスカ?”と聞いたんです。一瞬耳を疑いました。女性は、“はぁ…”と言って、苦笑いを浮かべていました」
その時は、文化の違いもあるのかもしれないと思い、そのことには触れなかったそうだ。しかし、注意せざるを得ない場面を迎えたという。
「私の友人を紹介したんですね。3人でお茶をしました。その子は私と同じ歳ですが、すでに結婚していて、子どももいるという話をしました。するとマークがまた、“ボニュウデスカ?”と聞いたんです。さすがに、そういうことはあまり聞かない方がいいよと教えました。友だちは笑っていて助かりましたが…。
その翌日は、マークは日本に来ている地元の友だちと遊びに行きました。いろいろ回って、買い物などをしてきたみたいなんですね。そこで、カッコいいTシャツを買ったと言うんです。それを見せてもらうと、胸もとに大きく、『母乳』の文字がありました。マークは、その言葉の響きや漢字が大好きだったようです」
日本の文化に惹かれる外国人は多い。中には、変わった言葉を気に入ってしまう者もいる。本人の好みなだけに、口出しはできない。
写真・Rob Oo-offline