search
とじる
トップ > 社会 > 大手ファストフード店の店長、客に熱湯を浴びせる オーダーミスがきっかけ、従業員も笑って罵倒

大手ファストフード店の店長、客に熱湯を浴びせる オーダーミスがきっかけ、従業員も笑って罵倒

pic pic

画像はイメージです

 注文間違いなどから客と店員の間でもめごとが起こる事件はしばしばあるが、海外では客と店員が議論になり、激怒した店員が客に重傷を負わせ、さらに逃げる客を閉じ込めようとする事件が起きた。

 アメリカ・テキサス州にあるタコスの大手ファストフードチェーン「タコベル」で、女性A(年齢不明)と16歳のめいが店員らと注文の間違いを巡って口論になり、最終的に店長が女性Aらに熱湯を浴びせるなどした事件で、女性Aらが店側を訴えた。海外ニュースサイト『TODAY』と『FOX 5 Atlanta』、『Mirror』などが7月26日までに報じた。

 >>入店拒否され激高した女子高生、店員に飲み物を投げつけ友人に射殺されてしまう<<

 報道によると6月17日、女性Aとめいは同店のドライブスルーで注文をしたが、注文に3回のミスがあったという。ミスがあった後、女性Aらは改めて商品を受け取った。だが再び商品に間違いがあったため、女性は領収書と商品をドライブスルーの窓口で店員に見せ、正しい商品を持ってくるよう言った。しかし店員は拒否したそうだ。拒否した理由は不明である。

 店員に拒否されたことで女性Aらは駐車場に車を止め、店内に入った。理由は分からないが、女性Aらが店内に入ろうとした際、入口には鍵がかかっていた。しかし店員が鍵を開けて女性Aらを店内に入れた。女性Aらは店内で複数の店員に対して注文が間違っていると主張し、店員らと10分ほど議論を交わしたそうだ。議論が始まってから約10分後、店の奥にいて議論に関与していなかった店長(性別、年齢不明)が、バケツいっぱいの熱湯を店の奥から持ち出し、女性Aらに向かってかけた。女性Aらはすぐに店から出て逃げようとしたが、店の入り口に鍵がかけられており、店から出ることができなかった。

 女性Aらが逃げることができずにいると、店長は再び熱湯の入ったバケツを持って女性Aらの方へ向かってきた。店長が向かっている途中、なんとか女性Aらは入口を開け、その場から逃げて家族の協力のもと、病院に直行したそうだ。女性Aらは熱湯を再び浴びることはなかったが、その場にいた店員らは女性Aらが逃げる姿を見て、笑いながら拍手をし、罵倒するなどしたという。

 『Mirror』は事件が起きたときの監視カメラの映像の一部を公開しているが、監視カメラの映像では女性Aらがカウンター越しにいる3人の店員らに向かって何か話している様子が映っている。3人の店員の性別は分からないが、1人は女性と思われる。女性Aらは身振り手振りを加えて話しているが感情的になっている様子はない。

 いくつか議論を交わした後、女性Aらはカウンターから厨房へと足を踏み入れようとしている。女性Aらが厨房へ数歩、足を踏み入れた時、奥から店長と思われる人物が出てきて、女性Aらに勢いよく熱湯をかけた。女性Aらは大量の熱湯をかけられた勢いで地面にたたきつけられ、付近はたくさんの湯気が発生している。近くには他の店員らもいたが、瞬時に避けていて熱湯を浴びてはいないようである。女性Aらはすぐに立ち上がり、その場から逃げようとするが、店長もすぐに2杯目の熱湯をバケツに入れ、女性らを追いかけている。その後を店員2人が追っている。なお、映像を見る限り他の客は店内にはいない。

 事件を受け、女性らは熱湯をかけられけがをしたとして7月13日にタコベルに対して訴えを起こした。訴状では女性Aらは顔や体に重大なやけどを負ったと明かされている。女性Aは胸部と腹部にひどいやけどがあり、治療中に皮膚の一部が剥がれ落ちるなどした。また女性Aは病院に到着するまでに少なくとも10回の発作を起こした。一方めいは、顔、胸、脚、腕、腹部に重度のやけどがあり、特に顔はやけどによる変色や傷が残り続ける可能性が高いそうだ。女性らは損害賠償としてタコベル側に100万ドル(約1億3224万円)以上を求めている。

 訴えを受け、タコベル側は「我々は従業員と顧客の安全を常に考えている」という声明を発表したが、訴訟についてのコメントは控えている。現在までに店長も含め、従業員が解雇されたという情報はない。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「いくらもめたからといって店長という立場の人が熱湯をかけるなどあり得ない」「注文を3回も間違えるものか。わざと間違え客を怒らせたのではないか」「店長も最低だけど、従業員も最低。この店はもとから客を下に見ていたと思う」「映像を見たけれど、女性Aは黒人で店長や従業員は白人のように見えた。人種差別も関係していそう」「本当に注文の間違いがあったのか、それとも女性らがクレームをつけただけだったのか、はっきりとさせた方がいい」といった声が挙がっていた。

 注文の間違いの詳細などは今後の裁判によって明らかになるはずだが、いずれにせよどんな理由があろうと相手に危害を加えることはあってはならない。

記事内の引用について
「Taco Bell sued after a Dallas store manager allegedly attacked 2 customers with scalding water」(TODAY)より
https://www.today.com/food/news/taco-bell-sued-store-manager-allegedly-attacked-2-customers-scalding-w-rcna39258
「Taco Bell customers sue, claim manager poured boiling water on them in dispute over wrong order」(FOX 5 Atlanta)より
https://www.fox5atlanta.com/news/taco-bell-customers-sue-claim-manager-poured-boiling-water-on-them-in-dispute-over-wrong-order
「Woman 'can't look in mirror' after Taco Bell worker threw boiling water over her」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/us-news/woman-cant-look-mirror-after-27581793

関連記事

タグから探す


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ