メインイベントでは、赤いベルトことワールド・オブ・スターダム選手権試合、チャンピオンの朱里に、コズミック・エンジェルズのリーダー中野たむが挑戦する。
たむは「宇宙のみなさんこんにちは、宇宙一かわいいアイドルレスラーの中野たむです」と斬り込むと、「まずは、朱里。赤いベルト守り続けて、待っていてくれてありがとう。私は今年の1月に赤いベルトの挑戦権の試合を欠場してから正直、何もかもうまくいかなかった。まるで、その赤いベルトに呪われてるみたいに。けど、ユニットもやっと軌道に乗ってきて、やっとチャンスが巡ってきました。私は、その赤いベルトのチャンピオンになって、愛知県体育館大会で白いベルトのチャンピオンと二冠戦がしたい。そして、中野たむの名前をこのリングに深く深く刻みつけたい」と、挑戦表明時から口にしていた「二冠戦」を強調。
朱里は「先走るねえ、先走りまくるねえ、中野たむ。でも、思うようにはさせないよ」と牽制すると、たむは「プロレスラーは、先走ってなんぼでしょ。私は先にいく、全て手に入れる、ナンバーワンになる。ねえ、朱里。ナンバーワンの景色って、どんな風?きっと私が想像するよりはるかに辛くて厳しくて、逃げ出したくなるくらい壮絶で、そして、とってもきらびやかで美しい景色なんだと思う。その昭和のキャバレーの衣装みたいに」と朱里の衣装を挑発。これには少しキレたのか、朱里は「昭和のキャバレー?この衣装は、私がお気に入りのショップの店員さんが、スパンコールはやってて、メチャクチャ似合うねって言って選んでくれた素晴らしい、私もすごく気に入ってる衣装なんだよ。いいだろ。カッコいいだろ。オマエこそなんだ、そのイソギンチャクみたいな衣装。ここは水族館か?」と今度はたむを挑発。たむは「え?イソギンチャクみたい?イソギンチャクみたいですか?いやいや、かわいいじゃん。このヒラヒラ。この衣装は、たむはいつか赤いベルトの会見のためにって大事に大事に温めてたとっておきの衣装なの。イソギンチャクじゃないでしょ。昭和のセンスのアナタに言われたくないです。あのお、アナタこそ、何、歩くミラーボールみたいじゃん。どうぞ、どうぞ回ってください(イスに座る)。ミラーボール回ってください」と言うと、朱里は「オマエこそそこで立ってイソギンチャクの泳ぎのマネしろよ」と要求。たむが「イソギンチャク泳ぐの?イソギンチャク泳いでるの見たことないんですけど」と突っ込んで泥仕合に。
最後にたむは「朱世界はこれにて終幕。中野たむの情念の世界に溺れさせてやるよ」と決意表明すると、朱里は「オマエの情念、全て味わい尽くして、朱世界に沈めてやる」とベルトを誇示した。
(どら増田)