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中日・根尾の投手転向、昨秋キャンプ時点で予告済み? 立浪監督の決断は“野手失格”の烙印か

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根尾昂

 中日・根尾昂はどんな野球選手になりたいと思っているのだろうか。

 「投手転向」が決まった根尾がバンテリンドームでの全体練習に参加した(6月15日)。左手には投手用の赤いグローブ。キャッチボールの相手役は、エース・大野雄大が買って出た。

 「チーム全体が根尾を応援し、そして、心配しているんだと思います」(ベテラン記者)

 投内連携の練習では“元内野手”らしく、スピーディーで正確なスローイングを見せていた。時折、声を張り上げるなど楽しそうにしていた。その様子を見た限り、立浪和義監督から出た「本人も納得済み」の言葉に間違いはないようだ。

 >>中日・立浪監督、根尾の投手転向方針に球界OBが「甘くねえぞ!」と苦言 致命的な問題点も指摘<< 

 チーム関係者の一人がこう言う。

 「立浪監督が就任し、秋季キャンプに合流した時、根尾を呼び寄せ、投手にコンバートさせるプランを伝えていました。2022年シーズンは野手でスタートさせるが、打撃、守備ともに行き詰まっていたら、投手にする、と。根尾は『分かりました』と答えていましたが」

 練習終了後、根尾は地元テレビ局にマイクを向けられた。野手から投手に転向し、成功したケースが少ないことも質問されると、

 「ボクはボクなんで。どこ(のポジション)でプレーしようと、自分の目標に向かって」と、笑顔を返していた。

 「投手転向は野手としてダメ出しをされたとも解釈できます。内野手であれば、多少打てなくても守備が巧ければ試合で使ってもらえますし、外野手なら、守備に難があったとしても打撃力があればスタメン出場もできます。立浪監督の眼には、打撃、守備の両方が中途半端に見えたようです」(プロ野球解説者)

 “ダメ出し”をされたわけか…。

 「5月8日の二軍戦で初登板しています。今季は外野でスタートし、ショートに再コンバートさせるため、二軍降格となったというのが当時の立浪監督の説明でした。この時点で『投手転向の準備』も通告されていたと見るべきでしょう」(地元メディア)

 気になる情報も聞かれた。今後も打撃練習をやっていくというのだ。

 「投手と野手は体作りの練習が異なります。大谷翔平のようにプロ入りした時から両方やっていたのから、ともかく…」(前出・同)

 この日の全体練習中にはバットを振っていなかった。チーム事情によるものだろう。だとすれば、これは、二刀流ではない。タダの“兼務”だ。

 中日という球団の特徴でもあるのだが、チーム編成などの最終判断が監督に委ねられることが多い。良く言えば、「フロントが現場の意向を優先する」わけだが、“権限”が集中するため、監督が交代する度にチーム方針がガラリと変わることも多い。

 「投手コンバートは立浪監督の提案ですが、他コーチにも相談していました」(前出・チーム関係者)

 先のインタビュー中にチラリと見えた右手はマメだらけ(注・根尾は右投左打)だった。“野手のラストチャンス”をモノにするため、相当量のバットを振り込んできたのだろう。立浪監督には「投手・根尾」をトップクラスに育て上げる責務がある。(スポーツライター・飯山満)

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