この日左翼(1回表~5回表)、捕手(6回表~9回表)と2つの守備位置に入った中村は、打撃では「4打数2安打」とマルチ安打をマーク。一方、守備では「1-3」と2点ビハインドで迎えた9回表2死一、三塁で二盗を阻止しようとしたものの中堅へ抜ける悪送球としてしまい、この間に三走の生還を許す痛恨のミスを犯した。
敗戦ムードをさらに強めるような送球ミスを喫した中村について、佐々岡監督は試合後に「送球をしっかりしとけばねっていうところだと思う。あれだけそれればね」、「できていないというのは頭が痛いところ」とコメント。丁寧に投げていれば二盗阻止で3アウト目が取れていたと苦言を呈した。
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佐々岡監督のコメントを受け、ネット上には「確かにあの悪送球での失点は無駄な失点だった」、「二塁の菊池(涼介)がジャンプしながらグラブを出して、それでも触れないほど右に逸れてたからなあ」、「重盗の可能性考えたらそもそも投げなくて良かった気もする」と同調の声が寄せられた。
一方、「自分の起用法が悪いのに中村に責任押し付けるのはかわいそうだ」、「ブランクを考慮せずに守備位置動かしたことが問題だったのでは?」、「一軍じゃほぼ1年捕手守らせてなかったくせに怒るのは理不尽すぎだろ」と、佐々岡監督の起用法に問題があったとする批判も多数見られた。
「中村はプロ入りした2018~2020年までは捕手に専念していましたが、チーム事情もあり2021年から捕手よりも三塁や外野といった別ポジションでの起用が増加。今回試合途中から捕手の守備に就きましたが、二軍では今季3試合(出場19試合中)しかマスクを被っておらず、一軍の試合に関しては2021年6月16日・日本ハム戦以来約1年ぶりでした。久しぶりに巡ってきた捕手としての出場機会でミスを犯し、佐々岡監督が苦言を呈したわけですが、ファンの間では約1年、捕手起用していない中いきなりマスクを被らせた方が悪いとして、中村への同情や首脳陣批判が少なからず挙がっています」(野球ライター)
試合後の報道では「久々だったので余裕もなかったですし、ふがいないプレーもしてしまった」とコメントしたことが伝えられている中村。突然の捕手起用に本人もブランクの影響を感じていたようだ。
文 / 柴田雅人