第39回は、暢子(黒島結菜)は和彦(宮沢氷魚)の仕事で、イタリア人料理人・タルデッリ(パンツェッタ・ジローラモ)のインタビューを手伝う。だがその結果、和彦の書いた記事は大きな問題を起こしてしまい――というストーリーが描かれた。
>>『ちむどんどん』、ピザの箱が物議「時代考証が雑」「デリバリーないはず」指摘相次ぐ<<
※以下、ネタバレあり。
和彦が担当したのは、東洋新聞の目玉企画である「わが生涯最後の晩餐」という企画。第38回で和彦は、上司の田良島(山中崇)に「最近の晩餐は、単なる成功者の美食自慢になっている」と指摘。「もっと食は文化という視点に立って、読者の共感を得られる深い記事を書くべきだと思います」と啖呵を切り、タルデッリのインタビューを行うことに。
しかし、インタビューでタルデッリが最後の晩餐として答えたのは「ピッツァ・マルゲリータ」。タルデッリはその理由について答えなかったものの、和彦はそのまま記事を執筆することに。しかし、田良島はミラノ出身のタルデッリにはピザには馴染みがないはずだと指摘。理由が抜けている和彦の記事に、田良島は「新聞はお前の意見発表の場じゃない」と激怒する。
慌てて再取材を申し込んだものの、取材嫌いのタルデッリが出してきた条件は、1960年代の東洋新聞の投書欄のどこかに書かれているピザの記事を、明朝までに探すというもの。厳しい条件に和彦が「見つかるかな……」と弱気になるという姿が描かれた。
「しかし、これを『探すしかない!』と鼓舞したのが暢子。その後、暢子はなぜか和彦の専属アシスタントのようになり、和彦の恋人・愛(飯豊まりえ)とともに投書を探す場面が描かれました。しかし、暢子が探している間、和彦は愛とともに差し入れを食べながらのんびり。かと思えば、膨大な資料の量に弱気になり、愛と暢子に励まされてやる気を取り戻すといった具合でした」(ドラマライター)
また、最終的に目的の投書を見つけたのは暢子。この様子に、ネットからは「このドラマにはポンコツしかいないのか」「ヘタレすぎて見てられない」「どんくさすぎる」「なんだこの男は…」「女の子侍らせて励ましてもらって仕事って情けない」というドン引きの声が集まっていた。
「再会時には、新聞社で働く新進気鋭の記者のように描かれていただけに、今回の和彦の失敗は頭でっかちという印象。さらに、その尻拭いも暢子や愛にやってもらったということで、和彦の印象は最悪になっています」(同)
『ちむどんどん』に、また嫌われ登場人物が誕生してしまったようだ。しかし、宮沢の笑顔に癒されたという声もSNSに寄せられており、今後の展開に注目が集まる。