2人は2月21日の東京・後楽園ホール大会で、まだドンナ・デル・モンド(DDM)に所属していた朱里が、同じくアイスリボンのリングに上がっていたテクラとのタッグで、世羅りさ&藤田あかねのプロミネンスと対戦。1.29愛知・ドルフィンズアリーナ大会で旧知の仲であるジュリアと大乱闘を演じたプロミネンスは、標的をDDMに狙いを定めたため、この試合が実現している。
試合では、朱里と世羅による見ごたえある攻防が展開され、朱里のサブミッションをパワーで解いていく世羅は、朱里を抱え込み式逆エビ固めで絞り上げる。朱里はローキック、世羅はエルボーの打撃合戦を見せるなど、朱里と世羅は一進一退の攻防を繰り広げるが、最後は朱里がロープを使ってDDTを放ちフォールの体勢になったところで時間切れに。試合後、マイクを持った世羅は「おい!朱里!テクラ!20分じゃ足りねーな!」と語り、朱里も「世羅と防衛戦をやりたい」とタイトルを懸けたシングルでの決着を望んでいた。
世羅は5.13 『NEW BLOOD 2』東京・ニューピアホール大会の桜井まいと鈴季すずの試合後に登場。朱里を呼び出すと、世羅はエルボーを放つも朱里はこれをかわすが、プロミネンスの柊くるみがラリアット。すると世羅は「朱里、久々だな」と言うと、エプロンから場外へ羅紗鋏。慌ててMIRAI&壮麗亜美のゴッズアイのメンバーが助けに入るが、リング下から竹刀を取り出した世羅は、ゴッズアイのメンバーをメッタ打ちにする事件が勃発。
この行動に怒り心頭の朱里は17日の会見で、「五度目の防衛戦、世羅りさ、おい、世羅、よくもやってくれたな。この試合、セコンド無用、ギブアップかKO、完全決着ルールを提案する」と完全決着ルールを提案。世羅が断る理由があるわけもなく、「そんなにKOされたいの?じゃあさあ、ノールールでやろうよ。まさか逃げるとか言わねえよな」と釘を刺す。
朱里が「ワールド・オブ・スターダムは女子プロレスの象徴。ルールの中でやるのが筋だ。だから時間無制限、場外カウントなしで試合してやるよ」と答えると、世羅は「いいよ、やってやろうじゃん」と受諾。世羅が朱里に竹刀を突きつけ、両者睨み合いになる。すると後方からプロミネンスが襲撃。慌ててゴッズアイが入って乱闘に発展すると、またもや世羅が竹刀で殴打し、「おい朱里さんよお、当日こんなもんじゃねえぞ。セコンド無用?場外カウントなし?やってやろうじゃねえか。覚悟しとけよ」と警告をしてから退場した。
「ぜってえ許さねえ。覚悟しとけ、世羅!」と朱里の怒りは頂点に達したようだが、このままでは世羅の思うツボ。冷静さを欠くと逆に危ないかもしれない。
(どら増田)