フジテレビは、今回のような不必要と言われる取材が批判を集めてきた。
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最近でも、山梨県の道志村で人の頭と見られるものが発見され、2019年9月に起こった小学1年生の小倉美咲さんの行方不明との関連性が取り沙汰された。『めざまし8』では、夜の11時半に美咲さんの母親を直撃する映像を流した。これには、ネット上で「すごい非常識」「まだ関係性が断定されていないのに」「この時間はあり得ない」と批判を集めてしまった。
さらに、『めざまし8』では、2021年7月に静岡県熱海市で起こった土石流の現場からも中継を行った。その場で、行方不明になっている親戚を探す男性にインタビューを行った。MCの谷原章介は「一切連絡がつかないこということですね?」とわかりきった質問を行い、「相手の気持ちを何も考えていない」「不謹慎すぎる」といった声が集まった。
『めざまし8』の前番組『とくダネ!』では、2019年3月に、東日本大震災の被災地を取材。仮設住宅現場から中継を行ったが、そこで笠井信輔アナウンサー(当時)が、ノックをせずに住宅のドアを開け、さらに当日雨で濡れた上着も脱がずにインタビューを行った。
いずれも相手の立場を考えず、取り立てて必要とは思えない取材を行ったことで炎上を招いてしまったと言えるだろう。そこにあるものは演出を優先した姿勢に他ならない。
もちろん、現場取材が必要なケースもあるだろうが、ここに挙げた例は必須のものであるかは疑問符がつく。フジテレビに求められるものは、まず相手の立場に寄り添う取材姿勢と言えるかもしれない。