問題となったのは、4月4日に掲載された『月曜日のたわわ』の新刊の広告。胸が大きく強調されたミニスカートの女子高生キャラが描かれたもので、国連女性機関からも抗議されるなど、大きな騒動となった。
>>日経新聞に掲載の広告に「時代錯誤すぎる」「大手新聞にこの広告はない」の声 “胸の大きい女子高生”漫画が物議<<
この広告について、胸が大きい女性に特化したアパレルブランド「HEART CLOSET」の運営会社の代表取締役・黒澤美寿希氏は、20日にツイッターでこの騒動に言及。「どんな性でも性的な魅力で異性を応援したってよくない? そしてわたしにはそもそもあの広告が性的とは感じられませんでした」と持論を展開した。
さらに黒澤氏は、漫画の内容について「確かに未成年の肉体に性を感じている描写がありましたが、それを決して読者に勧めている内容ではありませんでした」「そもそも漫画世界なので、現実とは別ですよね」と指摘。国連女性機関からの抗議に対し、「善悪を判断できる男性、嫌だといえる女性に対して失礼だなと感じた」と明かした。
一方、黒澤氏は昨年3月にツイッターを通じ、インスタライブで「胸大きいね」というコメントが寄せられたことを告白。このことについて「胸が大きい女性はそんな胸を指摘する言葉に傷ついて来ました」と苦言を呈し、「社会教育の中で、大きい胸を大きいね。セクシーだね。と発言するのは善行な風潮がありますが、女性は傷つきます。だめです」と指摘していた。
こうした経緯もあり、黒澤氏の騒動を擁護する発言は、ブランドターゲット層にあたる女性ネットユーザーを中心に、ツイッターから「残念」「一方的な他者消費を許容しますと言ってるようなもの」「前買ったけど、もう二度と買わない」「ブランドコンセプトと反する発言」といった声を集める事態になっていた。
黒澤氏は26日夜にツイッターに「お詫び」と記したツイートを投稿。ツイートにはGoogleドキュメントに綴られた謝罪文のリンクが貼られていた。
ドキュメントで、黒澤氏は自身の一連の発言を「多角的な配慮が必要だったにも関わらず、見落としてしまっていた」として謝罪。また、「HEART CLOSETは大前提として、未成年を性的な対象とする風潮を奨励しません」とした上で、「単純には肯定していけなかった事象について、単一的な面だけを切り取り肯定してしまったこと、深く反省しております」とコメントしていた。
謝罪にはネット上からは擁護なども集まっているが、いまだ不買を宣言する女性ユーザーからの声も多く寄せられている。
記事内の引用について
黒澤美寿希公式ツイッターより https://twitter.com/m1zuk1kur0sawa