芸能人の大学受験企画と言えば、バラエティ番組でたびたび行われてきた。90年代には、ウッチャンナンチャンの内村光良が『ウンナン世界征服宣言』(日本テレビ系)で、日本大学芸術学部映画学科をめざしたほか、ナインティナインの岡村隆史が『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で筑波大学と早稲田大学に挑んだことも。この時代は彼らの頑張りを温かく見守る目線が存在した。
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だが、最近の大学受験企画はネットの発達もあってか、厳しいツッコミを浴びがちだ。
2017~18年には、ロンドンブーツ1号2号の田村淳がインターネット番組『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線 学歴リベンジ』(AbemaTV/現・ABEMA)で、青山学院大学に挑戦。しかし、「100日でめざす」という目標に「あまりにも短すぎる」と批判を集めてしまった。淳は、青学には不合格となるが、のちに慶應義塾大学の通信教育課程へ入学。こちらを退学し、同大学の大学院であるメディアデザイン研究科入り直し、修了した。
同年には、オードリーの春日俊彰が『得する人損する人』(日本テレビ系)内で、東京大学の文科1類をめざす企画が放送された。しかし、センター試験真っ最中の土曜深夜に『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)へ出演。やはり、「バラエティ番組の企画の粋を出ない」「他の受験生に失礼」といった声を集めてしまった。さらに、東京大学受験には数学や理科など理系科目の勉強も必要なため、「科目を絞って他大学をめざすべきでは」というツッコミも生じた。
2018~19年には、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が『ドラゴン堀江』(同)で高学歴タレントともに、約半年間の勉強で東大合格をめざす企画がスタート。堀江氏は東大中退の経歴を持ち、一度合格しているため、他の企画に比べ合格可能性がありそうと話題となった。ただし、初回放送時に「合格しても炎上覚悟で進学しない」と明言したため、こちらも春日に同じく「他の受験生に失礼なのでは」といった批判を集めてしまった。結果は不合格となっている。
何かと細かいツッコミを集めてしまいがちなのが、最近の大学受験企画の傾向だと言えそうだ。