報道によると、同日に取材に応じた立浪監督は岩嵜の検査結果について、「骨が折れているとか筋が切れているとか、そういうことではなかった。一つ安心はしています」と重傷ではなかったと説明。合わせて、「7回は現状では田島、清水がいる。福も挟みながら」と、勝ちパターンを担っていた岩嵜の不在は田島慎二、清水達也、福敬登ら他リリーフをやりくりして乗り切る方針も明かしたという。
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岩嵜はソフトバンク(2008-2021)でのプレーを経て今季から中日に加入した投手だが、2018年シーズンに「右ひじ遊離軟骨除去手術」(4月)、「右ひじ鏡視下関節形成術」(10月)と2度手術を受けた過去がある。そのため、緊急降板を受けたファンの間では古傷の再発を危惧する声も少なくなかったが、メスを入れるほどの状態ではないようだ。
この立浪監督のコメントを受け、ネット上には「案外重くなさそうなのは朗報だけど、だったら何が違和感の原因なんだ?」、「監督は安心してるとは言ってるが、詳しい原因には言及してないから今一つ安心できない」と心配の声が寄せられた。一方、「岩嵜は昨季も離脱して異常なしだったってことがあったし、今回も去年みたいな症状では」、「重傷なら重傷ってちゃんと言うだろうし、多分去年みたいに大事には至ってませんっていう感じだったんじゃないの」と楽観的な見方も多数みられた。
「岩嵜は昨年3月6日に右ひじ違和感でチーム練習を離脱するアクシデントがありましたが、離脱後に向かった病院で異常なしと診断されたため、翌7日から練習に復帰。その後は故障離脱はないままシーズンを過ごし、『48登板・2勝5敗14ホールド6セーブ・防御率4.17』と一定の数字をマークしています。このこともあり、今回のアクシデントも昨年と同じようにごく軽い離脱で済むのではとみているファンも少なからずいるようです。岩嵜が右ひじに違和感を抱いた詳しい原因は不明ですが、2年連続で3月にアクシデントに見舞われていることから、気圧や気温などが古傷の状態に影響を与えている可能性も考えられます」(野球ライター)
オープン戦では5試合に登板し防御率「0.00」と抜群の成績を残していた岩嵜。長期離脱ならブルペンに甚大なダメージが生じていたことは濃厚だっただけに、重傷ではない見込みであることは不幸中の幸いといえるだろう。
文 / 柴田雅人