イギリス宇宙局は、火星で採取されたサンプルを分析することによって、火星に「エイリアン」が住んでいる証拠を見つけることをめざす新しい研究所を英国国内に建設するための資金を獲得したという。この「エイリアン」はもちろん火星人や宇宙人という意味ではなく、火星にかつて存在していたと考えられている生命の痕跡のことだ。
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現在、火星ではNASAが主体になって新たなミッションが行われており、その一つに「火星の生命の痕跡や証拠の発見」がある。最新の探査機であるパーサヴィアランスのローバーは、数十億年前に隕石の衝突によって形成され、かつては大きな湖だったとされているジェゼロ・クレーター内で調査を行っており、既に興味深い結果を地球に送ってきている。
研究所はオックスフォードシャーに造られる予定で、数年後に欧州宇宙機関が火星に送り込む計画のサンプルフェッチローバーによって収集されるサンプルを保管し、分析する唯一の施設となる。火星と小惑星からサンプルを持ち帰る、少なくとも8つのミッションがあるとのこと。科学者たちは、それらに化石や地球外に生命が存在した具体的な証拠が含まれていることを期待している。
科学技術施設審議会のラザフォード・アップルトン研究所のシステム・エンジニアであるレイン・アーシャド博士は「これは、私たちが全く別の世界の一部を持ち帰る初めてのケースです。もし、これらの火星由来の岩石を地球に持ってきて割ってみた後に化石が見つかったら、それはとてもエキサイティングなことでしょう。火星での生命の最初の発見が英国で起こるかもしれません」と述べている。
山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中
参考URL
New UK space laboratory could provide first 'proof of alien life on Mars'(dailystar)より
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/new-uk-space-lab-hoping-26515491