「4年ほど前です。私は飲食店でバイトをしていて、そこで一緒に働いていた3歳上の男性と付き合っていました。彼には、すごくお世話になっている先輩がいました。先輩は40歳ぐらいで、ベンチャー企業を立ち上げて成功を収め、彼を弟のように可愛がっていました。
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そんな先輩の誕生日が近付き、彼はパーティーに招かれました。ただ、プレゼントを用意するお金がありませんでした。適当なものは渡せないということで、お金を貯めることになりました」
愛菜さんも協力して、2人でバイトのシフトを増やし、なんとか1か月間で5万円の予算が捻出できたそう。そして、パーティー当日を迎える。
「先輩とは面識があったので、私も一緒に参加させてもらうことに。彼は、ビシッとしたスーツ姿で参加。でも、そんなスーツ持っていたかな…と不審には思いました。会場は、タワマンのパーティールーム。シャワーやベッドまで備えた豪華な部屋で、20人以上が集まっていたと思います。
テーブルには高級なお酒が並んでいました。すると、彼がやけに私にお酒を勧めてくるんです。私もつい飲みすぎてしまい、気分が悪くなってしまって…。ベッドで休ませてもらったんですね。
目を覚ました時です。辺りは静かになっていて、窓際にひとり男性が立って景色を眺めていました。先輩でした。“起きたかい?”なんて言うんです。彼のことを尋ねると、“帰ったよ”とニンマリ笑って言いました。そこで気付きました。彼は先輩に、私を差し出したのです。5万円の予算は、スーツ代に消えたのでしょう。いろんな思いが込み上げてきて、その場で吐いてしまいました」
彼女は先輩への貢ぎものにされたわけだ。自分の彼女を差し出すような男に、誕生日を祝う資格も祝われる資格もない。
写真・Yi Wang