「彼の口癖は、“時間のムダ”でした。時間は限りのあるものだから、大事にしなければいけないと常々言っていました。だからよく、複数のことを同時に行っていました。身近なところで言えば、テレビを見ながら本や雑誌を読んだりしていましたね。
>>一人の営みを目撃して~女がドン引く瞬間~<<
しかし、たまにそれで失敗することも。彼はときどき料理をするんですね。その際も、複数のメニューを同時に作り、片付けなども同時に行うんですが、誤って熱々のフライパンを手でつかみ、大火傷を負ったことがありました」
怪我をすることで時間が無駄になっている気もしたそうだが、その姿勢は評価していた。だが、容認できないある場面を迎える。
「彼の家で過ごし、夜一緒にベッドに入ったんですね。そこで、恋人同士の営みを行っていました。しばらくして、近くに置いてあった彼のスマホが鳴ったんです。見ると、電話がかかってきていました。相手は仕事関係の人のようでした。私がいったん止めようとすると、彼は、“大丈夫だよ”と言って、行為を続けながら電話に出たんです。ここでも同時で行うのかと、ちょっと呆れました。
声を出すわけにはいかないと、私は我慢しながら続けていたんですね。すると、次第に彼の動きがぎこちなくなり、“あ、イク”と口に出して言ってしまいました。さらに、後処理をしながらも電話を続けていました」
時間を大事にし過ぎて、彼女のことをないがしろにしては意味がない。優先順位の見直しが必要だ。
写真・Gerry Lauzon