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真夜中に彼女を山に置き去りにした登山家の男~本当にあった怖い彼氏~

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画像はイメージです

遠藤華代(仮名・24歳)

 最近別れた、元カレの話です。元カレとの出会いは、登山好きが集まる社会人サークルです。彼は長身で体つきもよく、その上物知りだったので、サークル仲間から慕われていました。私も頼もしい彼にだんだんと惹かれていき、ある時2人で登山をしたことがきっかけで付き合うようになりました。

 ​>>彼女の仕事を奪って優越感に浸る男~本当にあった怖い彼氏~<<​​​

 交際が始まってからも、休日にはよく2人で山に出かけました。山で宿泊することも珍しくなく、2人でアウトドアを楽しんでいました。しかし、そんな中、一つだけ困ることがありました。それは、彼が私に、登山に関するスキルを強制的に習得させようとすることです。火の起こし方や、テントの立て方はもちろん、方角を感じ取るスキルやクマとの戦い方まで訓練させられました。

 私は彼と楽しく登山ができれば十分でしたし、スキルなどには興味がありませんでした。そのため、説明の途中で少しそっけなくしたこともあります。そういったことが続き、彼も私が乗り気でないことに気付き始めたのでしょう。ある日とんでもないことをしたのです。

 その日はいつもより少し遠い、県外の山に出かけていました。山にテントを立て、2人で夕食を作り、テントで就寝しました。眠りについてしばらくすると物音がしたので、私は目を覚ましました。ガサガサと聞こえます。私は怖くなって彼を起こそうとしましたが、彼は横にいませんでした。急いでスマホを見ると、「先に帰るよ!一人で帰れたら合格!」とメッセージが…。私は血の気が引くのを感じました。こんな真夜中に、周りに誰もいない状態で一人にされたのです。怖くて仕方なくて、すぐに彼に泣きながら電話をして、迎えに来てもらいました。

 彼は不満そうでしたが、不審者やクマがいつ襲ってくるかもわからない状態で、女性一人を置いて去るなんて非常識すぎると思います。私は彼を許すことができず、その後すぐにお別れしました。自分の趣味に彼女を振り回して、危険にさらすなんて、とんでもない男でした。

写真・R.E. Barber Photography

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