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日本代表選手団員もオンラインで参加して行われたこの日の結団式では、団旗授与、日本代表選手団主将の決意表明などが行われ、その後記者会見が行われた。団長の河合は「チーム力と対応力で(北京の大会に)貢献したい」と述べ、日本のメダル数の目標を聞かれると「コロナ禍で、(オリンピックの予選)大会などが十分開かれていなかったので、今回はメダルをいくつと聞かれても測る物差しがない。コロナ禍で開催していただけることにただ感謝している。選手には最高のパフォーマンスを発揮していただくことを最大の目標にしていただければ」と話す。
副団長の桜間は「河合団長とは同じ競泳出身。意思疎通は取れております。団長と副団長のコミュニケーションや、チーム力はバッチリです」と選手団の結束をアピール。選手団の主将を務める村岡は、緊張しつつ決意表明に挑んだが、記者会見では「ものすごく緊張していて、声が震えそうになるのを隠すのが必死でした」と照れ笑いで心境を述べる。「今回主将ですが、わたし自身はまだまだ未熟。自分から前に出るタイプではないですが、北京大会では笑顔で明るく楽しみながらレースができれば」と話す。
また、主将の話をもらった時は受けるか悩んだことも明かし、「1か月くらい前にお話をいただいたんです。怪我をしてしまったタイミングだったので正直悩みました。わたしで務められるのかという不安もあったし、責任感も問われる立場だし。でも、お声をかけてもらえるということは自分自身の成長を認めてもらえている証拠なのかなって。周りの方に期待してもらっているので、お受けさせていただきました」と振り返る。
村岡は自分について、「正直あまり社交的ではなく人見知りなタイプなんです。そんな自分の殻を破って日本選手団の主将として明るくみんなを引っ張っていきたい」と述べ、「東京パラリンピックもコロナ禍の中で行われ、今回の北京も同じ。(自分の出る)出場種目数も増えて日程的にも長期化するので、手洗いなど引き続き注意してやっていきたい」とコロナへの対策にも言及。「夏の大会を経験した上で冬の大会に出る。冬の大会が自分にどう映るかはすごく楽しみ」と笑顔で語った。
旗手の川除も「今回の大会で出場は2大会目。今回、騎手という大役を務めさせてもらえることには嬉しさがあります」と述べ、「期待もされているからこうして推薦をもらっている。開会式だったりを、日本の国旗を持って歩かせてもらえる。注目度もあるので、いい成績を出さないといけないという重圧もありますけど、そのプレッシャーをはねのけて成績を出せれば」と話していた。
※文中敬称略
(取材・文:名鹿祥史)