8日に行われたショートプログラムではオリンピック2連覇中の羽生結弦が「95.15点」で8位と苦戦した一方、鍵山が「108.12点」で2位、宇野が「105.90点」で3位とメダル圏内につけた日本勢。「113.97点」で1位に立ったネイサン・チェン(アメリカ)に、フリーでどこまで迫れるか注目されていた。
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迎えた本番では、最終第4組の4人目に登場した宇野が、4種類計5本の4回転ジャンプを跳ぶ高難度の構成で挑み、フリー「187.10点」、総合「293.00点」をマーク。それまで暫定首位に立っていた羽生を上回り、平昌冬季オリンピックでの銀に続く2大会連続のメダルを確定させた。
宇野に続いて登場した鍵山は、4本の4回転ジャンプを成功させるなど会心の演技を見せ、フリー「201.93点」、総合「310.05点」で宇野を上回り銀メダル以上が確定。最後に登場しフリー「218.63点」、総合「332.60点」をたたき出したチェンには及ばなかったが、鍵山は銀メダル、宇野は銅メダルにそれぞれ輝いた。
羽生が金メダル、宇野が銀メダルだった平昌オリンピックに続く日本勢のダブル表彰台を受け、ネット上には「2大会連続のメダルダブル獲得は凄い! 2人とも本当におめでとう!」、「オリンピック初出場で銀獲った鍵山も、2大会連続メダルの宇野も素晴らしいの一言」など喜びの声が多く挙がった。
同時に、メダルは逃したがフリー「188.06点」、総合「283.21点」で4位入賞を果たした羽生にも「大逆転目指して4回転半ジャンプも盛り込んだプログラムに挑んだ姿には感動した」、「失意のショートからよく持ち直したよ、胸を張って日本に帰ってきてほしい」と労いのコメントが相次いだ。
この日はチェンの結果が出る前、成績上位の3人が待機する「グリーンルーム」に、日本勢が勢ぞろいした様子が中継画面に映ったことも話題に。ツイッター上には「日本勢がグリーンルームの席占めてるのはめちゃくちゃ貴重な光景だ」、「羽生くんは拍手、宇野くんと鍵山くんはガッツポーズしててみんなかわいい」と歓喜の声が多数挙がり、一時「日本人3人」というワードがトレンド入りしていた。
惜しくも金メダルには届かなかったが、全員がメダル・入賞圏内で競技を終えた日本勢。彼らの滑りは多くのファンに感動をもたらしたようだ。
文 / 柴田雅人