河合純一
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スポーツ 2022年02月25日 23時00分
「プレッシャーをはねのけて成績を出せれば」北京冬季パラリンピック選手団が結団式を開催
3月4日開幕の北京冬季パラリンピックに臨む日本選手団の結団式が24日、都内で開かれ、日本代表選手団団長の河合純一、副団長の桜間裕子、日本代表選手団主将の村岡桃佳、旗手の川除大輝、公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会会長の森和之が登壇した。 >>全ての画像を見る<< 日本代表選手団員もオンラインで参加して行われたこの日の結団式では、団旗授与、日本代表選手団主将の決意表明などが行われ、その後記者会見が行われた。団長の河合は「チーム力と対応力で(北京の大会に)貢献したい」と述べ、日本のメダル数の目標を聞かれると「コロナ禍で、(オリンピックの予選)大会などが十分開かれていなかったので、今回はメダルをいくつと聞かれても測る物差しがない。コロナ禍で開催していただけることにただ感謝している。選手には最高のパフォーマンスを発揮していただくことを最大の目標にしていただければ」と話す。 副団長の桜間は「河合団長とは同じ競泳出身。意思疎通は取れております。団長と副団長のコミュニケーションや、チーム力はバッチリです」と選手団の結束をアピール。選手団の主将を務める村岡は、緊張しつつ決意表明に挑んだが、記者会見では「ものすごく緊張していて、声が震えそうになるのを隠すのが必死でした」と照れ笑いで心境を述べる。「今回主将ですが、わたし自身はまだまだ未熟。自分から前に出るタイプではないですが、北京大会では笑顔で明るく楽しみながらレースができれば」と話す。 また、主将の話をもらった時は受けるか悩んだことも明かし、「1か月くらい前にお話をいただいたんです。怪我をしてしまったタイミングだったので正直悩みました。わたしで務められるのかという不安もあったし、責任感も問われる立場だし。でも、お声をかけてもらえるということは自分自身の成長を認めてもらえている証拠なのかなって。周りの方に期待してもらっているので、お受けさせていただきました」と振り返る。 村岡は自分について、「正直あまり社交的ではなく人見知りなタイプなんです。そんな自分の殻を破って日本選手団の主将として明るくみんなを引っ張っていきたい」と述べ、「東京パラリンピックもコロナ禍の中で行われ、今回の北京も同じ。(自分の出る)出場種目数も増えて日程的にも長期化するので、手洗いなど引き続き注意してやっていきたい」とコロナへの対策にも言及。「夏の大会を経験した上で冬の大会に出る。冬の大会が自分にどう映るかはすごく楽しみ」と笑顔で語った。 旗手の川除も「今回の大会で出場は2大会目。今回、騎手という大役を務めさせてもらえることには嬉しさがあります」と述べ、「期待もされているからこうして推薦をもらっている。開会式だったりを、日本の国旗を持って歩かせてもらえる。注目度もあるので、いい成績を出さないといけないという重圧もありますけど、そのプレッシャーをはねのけて成績を出せれば」と話していた。※文中敬称略(取材・文:名鹿祥史)
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社会 2021年06月04日 14時00分
村田諒太、五輪開催是非は「アスリートに決める権限はない」 山下泰裕会長は安心安全を強調
東京五輪・パラリンピックの表彰式アイテム発表会が3日、東京都江東区の有明アリーナで行われ、表彰式で使用される楽曲、衣装、メダルトレイ、表彰台などが発表された。 イベントは松岡修造が司会を担当。大会組織委員会の橋本聖子会長や、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長、ボクシング2012年ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太、競泳女子200メートル平泳ぎ1992年バルセロナ五輪金メダリストの岩崎恭子らも出席した。 >>全ての画像を見る<< 村田は「オリンピックというのは僕の中ではゴールと思っていたけど、実際ここに立つとゴールではなくスタート地点だったと気付かされます。全てはきっかけ。てっぺん立った時に人生やることは終わったくらいに思うけど、勘違いも甚だしい。自分の人生を変えてくれるきっかけを作る場所だと思います」とオリンピックについてスピーチ。 その上で、「アスリートに『オリンピックやるべきじゃない』って質問をする人がいますけど、アスリートにそれを決める権限はない。やるのであれば盛り上げましょう、やるのであれば意義を持たせましょうということができるだけ。意義は作るもの。この舞台に活躍する選手が意義を考え、何を感じるか、それが大事」と昨今オリンピック開催へのネガティブな意見が多い世間の風潮に対し持論を述べた。 岩崎も村田の発言を受け、「わたしもオリンピックの表彰台に乗って人生が変わった。始まりであり、今も成長させてもらえるものだなと思っているんです」とコメント。「たくさんのみなさんの思いとそれぞれの考えがあるもので、そんな中、大変な思いもしたんですけど、もう一度自分で頑張ろうと思えたのもまたオリンピック」と自身の人生の中でオリンピックの存在は大きかったことを訴える。 岩崎もまた、「2013年に招致が決まって、日本でオリンピックが観られると聞いて、嬉しかった。でも、この一年で環境がガラリと変わった」と村田同様、オリンピックの開催に危機感を持っているようで、「様々な意見が出ているのは承知していますけど、選手が決められるものではないので、準備をしっかりする。それは選手も関係者も同じ。その思いがあと50日後につながってくれたら良いなと思います」と開催へ向けての心境を真剣な眼差しで語った。 山下会長も「安心安全な大会ができると確信しております。大会まで残された日は限られていますが、やり残したことがないよう大会に臨んでもらいたい」と改めてオリンピックの開催に前向きな姿勢を見せ、「生き生きと輝きながらそれぞれの夢に向かっていく。戦いが終わったらお互いを称え合う。それは世界中の多くの人に感動、勇気を呼び起こし、分断された世界を一つにつなぐ力にもなる。東京で皆さんと会うのを楽しみにしています」と呼びかけていた。(取材・文:名鹿祥史)
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