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公園を返せ! 行き場を失った少年たちが放火魔に?【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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 野球や缶けりなど、子どもたちの遊び場として日本全国に点在している公園。近所の小学生が公園に集まり遊んでいる姿は少子化の今、懐かしくも思える光景だ。

 そんな公園だが、かつてはそのスペースを誰が使うかで「子ども対大人」の攻防戦が繰り広げられた時代もあった。

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 1962年9月26日の夕方6時頃、東京都新宿区で、近所に住む小学1年生が工場の物置にマッチで火をつけ燃やすという事件があった。

 この少年は盗んできたマッチをこすり火をつけ、工場を燃やそうとしていたところを近所に住む新聞配達員の中学生ら、数人の子どもが発見しやめさせた。結局、工場の壁板を3枚ほど焼いただけで済んだ。

 この小学1年生は「大人たちが騒ぐのが面白くてやった」「自分たちの遊び場がなくて腹いせにやった」と動機を語った。

 実は当時、新宿区内では多くの子どもたちが公園で遊ぶことができず、別の遊び場を探していた。その理由として「公園を占拠する大人たち」の存在があったという。

 当時は野球がブームで、子どもだけではなく大学生やサラリーマンなど、大人たちも野球に熱中していた。そのため公園が大人たちに占拠され、子どもたちが遊べなくなっていたのだ。
 また、大人たちは野球だけではなくゴルフの練習も公園でするようになり、朝から夕方まで大人たちが公園を支配していたのである。

 もちろん、大人たちにも言い分はあった。「公園はみんなのものではないのか?」「野球をやって何が悪いのか」と反論する人も多く、近所トラブルになっていたという。

 現在、都心部の公園の多くは野球を含むボール遊びが禁止になっているが、昭和時代はルールが決められておらずトラブルになることも少なくなかったようだ。

 「マナーを守らない大人」により遊び場を失い、非行に走る子どもが多かったと考えられる。

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