第二次岸田内閣では経済再生担当相のほか、新しい資本主義担当相、新型コロナ対策・健康危機管理担当相、全世代型社会保障改革担当相、内閣府特命担当相(経済財政政策)を務めている。
山際氏は獣医師の資格を持ち、東京大学大学院の出身。一部ではイケメンといった評価もある。だが、こうした経歴や肯定的な評価がある一方で、岸田内閣の中では失言や問題発言が目立つ人物ともされる。
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2021年10月には、岸田氏が「所得倍増計画」を掲げ、これに対し疑問の声がSNS上などで起こると、山際氏は「所得倍増は所得が2倍になるという意味ではない」とインタビューで釈明。これに対し「苦しい言い訳」といった批判が殺到してしまった。
2022年2月にはれいわ新選組の山本太郎衆議院議員が、内閣委員会でコロナ対策として即時の現金給付などを求め、閣議ですぐに取り上げるよう要求。しかし山際氏は「閣議で話をする内容だというふうには私は思いませんが、現場からのそういう話があることに関して、お困りの方を何とかお助けできるようにしていく」などと答弁した。山本氏がイエス・ノーで迫ったとはいえ、この曖昧な答弁には「心ない鬼」といった失望の声が聞かれた。山本氏ものちに「完全に塩(対応)ですね」と批判している。
同月には衆参両院議院運営委員会の場で、立憲民主党の中谷一馬衆議院議員が「ワクチン接種の遅れ」「検査キット不足」「医療供給不足」の三重苦の状態ではないかと質問したのに対し「医療逼迫という状況にはなっていないというふうに認識している」と回答。「もうめちゃくちゃ」「認めない限り医療逼迫じゃない!すごいマイルールだよね」といった批判をネット上で集めてしまった。
あからさまな失言や暴言ではないものの、山際氏はかなり際どい発言を繰り返していると言えるだろう。担当も多く発言の機会も多いだけに、今後思わぬ一言が批判を集めてしまわないよう願うばかりだ。