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事務所移籍で難を逃れていた滝藤賢一

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 今や映像作品に欠かせない一流のバイプレイヤーに成長した俳優の滝藤賢一だが、昨年9月末を以って、それまで所属していた「エージェントオフィスタクト」を退社。10月1日付で、豊川悦司、和久井映見、柄本佑ら実力派の役者が揃う「アルファエージェンシー」に移籍を果たしていた。

 滝藤といえば、もともと仲代達矢主宰の俳優養成所「無名塾」に在籍し、舞台を中心に活動。2008年公開の映画「クライマーズ・ハイ」で演じた新聞記者・神沢周作役での演技が注目を浴びた。

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 その後、映像作品に活躍の場を広げるため無名塾を退所。俳優業が忙しくなったことから、それまで続けていたレンタルビデオ店、運送会社、居酒屋などでのアルバイトを辞め、2013年にTBS系ドラマ「半沢直樹」で主人公と同期の銀行員役を演じブレークを果たした。

 私生活では子どもが4人おり、売れっ子となった今でも妻と家族6人で2LDKで暮らしていることをテレビ番組などで明かしている。

 「子どもたちのためにも、とにかく稼がなければならなかったが、前の事務所はギャラを値上げしてくれなかった。そのため、撮影現場で、若手の共演者に『ギャラの配分、どんな感じ?』と聞きまくり。自分や相手のマネジャーが隣にいてもお構いなしで、取り分が高い共演相手には『いいな! そこの事務所、俺も行きたい!』と平気で言い放ち、周囲を冷や冷やさせていたことは知られた話。移籍発表にも納得させられた」(映画業界関係者)

 滝藤の前所属事務所には、90年代にトレンディードラマで活躍した女優の清水美沙らが所属。2013年から18年まではビッグボスこと、プロ野球・北海道日本ハムの新庄剛志監督のマネジメントも行っていた。

 ニュースサイト「週刊女性PRIME」(週刊女性)によると、同事務所は昨年末に解散したが事実上の倒産。

 滝藤の移籍前、コロナ禍による業績の悪化を受けて、所属マネジャーが2名ほど退社。当時から経営状況が危ぶまれていたが、解散に至ったというのだ。

 滝藤のギャラが上がらなかったのも納得だが、移籍決断で難を逃れていたようだ。

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