>>留守中に飼い犬が行方不明、プールのメンテナンス業者の男を逮捕 監視カメラに写っていたものとは<<
アメリカ・バージニア州で、50歳のホームレスの男がペットのグルーミングサロンから生まれたばかりの6匹の子犬を盗み、数匹を転売した。しかし、うち4匹が返還されたと海外ニュースサイト『The Daily Star』と『Daily Mail Online』などが1月24日までに報じた。グルーミングサロンとは、犬のシャンプーやブラッシングに加え、耳掃除や爪切りなど犬を清潔に保つためのケア全般をするペットサロンである。
報道によると男は1月21日の午前1時30分頃、同州にあるペットサロンに窓から侵入したという。男は生後2週間の6匹のハスキー犬の子犬と、現金を盗んで逃げた。盗んだ金額は明かされていない。なお、6匹の子犬はペットサロンで生まれたものだった。ペットサロンのオーナーはブリーダーでもあった。
事件から約6時間後の午前7時30分頃、従業員がペットサロンに到着して子犬がいなくなっていることを発見し警察に通報。警察は監視カメラの映像から男を特定したという。その後、男は窃盗や販売を目的とした罪で逮捕された。
報道をまとめると、現在4匹の子犬がペットサロンに戻され、親犬とともにいるという。4匹のうち2匹は男の知人の家で発見された。他の2匹は転売されたが、その後、子犬を購入した人がペットサロンに返した。1匹を購入したという女性Aは通りを歩いていたところ、知らない男から子犬を100ドル(約1万1400円)で買わないかと言われ、購入したそうだ。この人物は逮捕された男とは別の男とみられている。
転売された別の1匹も別の女性Bが返還。夫が50ドル(約5700円)で購入した犬だと話しているそうだ。購入相手や場所などは明かされていない。なお、ペットサロンのオーナーはFacebookで子犬を探していると呼びかけていた。オーナーは引き続き、残り2匹の情報を求めている。
『Daily Mail Online』によると、犬が転売されていたことから警察は転売目的の犯行と断定した。今回盗まれた子犬は純血種のハスキー犬で、1匹当たり通常約1200ドル(約13万7000円)で販売されているそうだ。なお、女性Aと女性Bに子犬を売った人物や、2匹の犬をかくまっていた男の知人に関して、27日までに逮捕されたなどの情報はない。
ペットサロンのオーナーは「私たちはまだ行方が分かっていない他の子犬をとても心配している。子犬は4〜6週までは母親の乳を飲んで成長する必要がある。母親なしでは長く生きることはできない」と話している。オーナーは行方不明の子犬につながる情報の提供者には報酬を支払うとのことだ。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「まだ親の元にいなければならないのに親から子犬を盗むなんて最低だ」「子犬が返ってきたことがすごい。購入者に良心があってよかった」「転売されていた子犬の値段は安すぎるから、買う前に犯罪を疑ってほしかった」「購入者は悪くはないけど、知らない人から犬を買うのは少し違和感」「男の単独の犯行ではなく、犬の転売組織みたいなものがありそう」などの声が挙がっていた。
4匹の子犬が親犬の元に返されたことは不幸中の幸いだが、残りの子犬も無事に戻ってくることを祈るばかりだ。
記事内の引用について
「Homeless man 'stole six adorable husky puppies after breaking into pet groomers'」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/homeless-bloke-stole-six-adorable-26033838
「Moment homeless man dognaps six two-week-old Husky puppies worth $1,200 each from Virginia pet grooming salon: Suspect is arrested - but three of the pups are still missing」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10436475/Moment-homeless-man-dognaps-six-two-week-old-Husky-puppies-worth-1-200-Virginia-pet-salon.html