>>巨人・小林、4年契約公表に驚きの声「だからトレードされなかったんだな」 成績微妙でも球団に厚遇されたワケは<<
昨年12月ごろから、ポランコとの契約合意に近づいていると伝えられていた巨人。報道によると、具体的な条件は不明ながら大筋で合意に達したといい、近日中にも正式発表される見込みだという。
ポランコは2014年にピッツバーグ・パイレーツでメジャーデビューを果たすと、同年から昨季までに「823試合・.241・96本・362打点」といった通算成績を残した強打の左打者。また、ドミニカ共和国代表として出場した2017年WBCでは最優秀外野手に輝いた経歴も持っている。
ポランコの獲得報道を受け、ネット上には「現役バリバリのメジャーリーガーだから相当期待できそう」、「盗塁もこれまで98個してるから、守備走塁面でもかなりやってくれるのでは」と期待する声が多い一方で「確かに実績は凄いが、それ以上に故障体質なのが引っ掛かる」、「最近怪我ばっかしてるし、巨人に来ても絶対機能しないとしか思えん」と活躍に懐疑的なコメントも多数挙がった。
ポランコは左肩脱臼(2018)、左肩炎症(2019)、右手首骨折(2020)と近年は故障が頻発しており、昨季も7月に両内転筋の張りで戦線を離脱。2021年は「107試合・.208・11本・36打点」と今ひとつの数字にとどまったが、これで他MLB球団からの評価が下がったこともNPB・巨人入りが実現した一因とみられている。
「昨季の巨人は外野3枠のうち2枠は松原聖弥(124試合)、丸佳浩(116試合)が主に占めた一方、残る1枠についてはなかなか固定できず。また、クリーンナップを務められる左の強打者も丸(.265・23本・55打点)以外には見当たらない状況でした。そのため、球団はこの2つの課題を同時に解消できる存在としてポランコに白羽の矢を立てたものと思われますが、毎年のように故障に泣かされていることから、期待に応えるような活躍を見せる可能性は低いのではとみているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
巨人は昨季新助っ人・テームズが4月末の一軍デビュー戦で右アキレス腱を断裂。その後、手術のため母国アメリカに帰国したまま、8月下旬に自由契約となっている。このこともあってか、一部からは「首脳陣やトレーナーは細かく状態チェックしないと、ポランコもテームズの二の舞になるぞ」といった声も寄せられている。
文 / 柴田雅人