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延期になっている襲名披露興行開催に暗雲漂う市川海老蔵

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市川海老蔵

 歌舞伎俳優の市川海老蔵、長女の市川ぼたんちゃん、長男の堀越勸玄くんが出演する新作歌舞伎「プペル~天明の護美人間~」が、今月3日から20日まで東京・新橋演舞場で上演されている。

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 累計発行部数70万部を突破した、お笑い芸人で絵本作家の西野亮廣プロデュースの絵本が原作。ゴミ人間プペルと、父が残した言葉を信じる少年ルビッチが、お互いの友情を信じ、新たな世界に飛び出していく奇跡のファンタジーを歌舞伎舞台化したが、公演開催まで不穏な動きがあった。

 「当初、同公演の制作は松竹と発表されていたが、その後、海老蔵や西野の事務所による新作歌舞伎『プぺル』実行委員会に変更された。チケット代が高額過ぎてネット上で炎上したり、海老蔵が西野に〝実権〟を握らせることを強硬に主張。松竹が引いてしまった」(演劇担当記者)

 歌舞伎公演を仕切る松竹だが、コロナ禍の一昨年より、海老蔵との関係が悪化してしまった。

 「公演がことごとく中止になったことから、海老蔵は松竹の社長に裏方や若手の歌舞伎俳優に対する〝補償〟を要求したが、相手にされなかった。その〝報復〟として、出演料の大幅ダウンをお願いしたところ、大御所が受け入れたにもかかわらず、海老蔵は拒否。それどころか、独自に古典の興行などを開催するようになり、松竹の主催公演のオファーをあまり受けなくなってしまった」(同)

 当初、2020年5月、6月、7月に東京・歌舞伎座で市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露狂言、および同6月、7月に勸玄くんが八代目市川新之助としての初舞台狂言の上演が発表されていたが、延期になったままだ。

 「松竹としても、海老蔵のコントロールができない状態での開催は難しいと考えているようだ。両者が歩み寄らないと、公演が延期のままになるだろう」(歌舞伎座関係者) 

 ファンのためにも、襲名披露興行開催にこぎ着けてほしいものだ。

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