>>夕食に玉ねぎが入っておらず激怒 35歳の父親、妻と4人の子どもを斧で殺害<<
妻を刃物で刺して殺害したとして、殺人罪で起訴されていた男に対し、米マサチューセッツ州上級裁判所が傷害致死罪を認め判決を言い渡したと、海外ニュースサイト『The Mercury News』『The Sun Chronicle』などが2021年8月24日までに報じた。
報道によると2016年1月27日夜、41歳の男は、当時34歳の妻、当時10歳の娘、乳児の息子(年齢非公表)、妻のめい(年齢非公表)と食卓を囲み、夕食をとっていたという。食事の最中だったが、妻は突然「別れたい」と男に切り出したそうだ。妻は他に好きな人がいて交際していると告白したようだ。男は激怒し、台所から包丁を持ち出して、妻をめった刺しにしたそうだ。
娘は男を止めようとしたが、男は娘の顔を殴り、娘の携帯を取り上げた。自宅アパートを後にした男は、そのまま車で走り去ったという。娘は母親の携帯を使って警察に通報。駆け付けた警察は台所付近に倒れている妻を発見したが、出血がひどく意識はなかったという。妻は病院に搬送されたが、死亡が確認された。妻の顔、腕、腹部には50カ所以上の刺し傷があったという。
逃走した男の車は、付近の高速道路を時速160キロ近いスピードで走行したが、センターラインを越え、対向車線を走行中の乗用車と衝突して停止した。指名手配されていた男は駆け付けた警察に逮捕された。なお乗用車を運転していた女性は、この事故でひどいけがをした。
逮捕された男は、第一級殺人、脅迫、暴行、危険運転など複数の罪で起訴された。裁判では「殺意」をめぐって、男側と検察側の意見が対立したという。男の代理人弁護士によると、男は妻殺害を認めて自供しているが、殺意を否認。その理由を「男性器が成長しなかった。大きくするための薬を飲んでいた。飲酒のうえに、薬の副作用で怒りのコントロールができなかった。長年、うつなどの精神的な問題を抱えていた事実もある」と主張した。
検察は「男の服用していた薬は、筋肉増強作用のあるステロイド(ホルモン剤の一種)。精神的な問題とは関係ない。50カ所以上刺すなど明確な殺意があった」と主張。事件発生から約5年半後の2021年8月20日に開かれた陪審員裁判では、男を複数の罪で有罪とし、妻殺害については傷害致死と認定し最大で20年の禁固刑、娘に対する暴行罪は最大10年、危険運転で最大15年、合わせて45年の禁固刑を男に言い渡した。
男の主張が認められて、減刑された形だ。検察の主張する第一級殺人が認定されていた場合、終身刑の可能性もあったという。
判決を受けて妻の家族は「判決には失望した。殺された娘に申し訳ない」と各社取材に対し語っている。控訴するかは検討中だという。
このニュースが世界に広がるとネット上では「別れを切り出されたくらいで、めった刺しとは常軌を逸している」「妻を寝とられ、ナニは小さい。陪審員の同情を引ける内容だ」「サイズのコンプレックスで減刑されるなら、背が低く太っていても、減刑してもらえるのか」「母親を目の前で殺された子どもらたち心配。一生トラウマ」「なにも一家団らんの食卓で、別れを切り出さなくても」「こんな男と別れて正解だが、妻も夫への配慮が足りなかったな」など、様々な声が上がった。
愛するパートナーから突然別れを切り出されたら、精神的なショックは相当なものだ。怒りを抑えて冷静な対応ができなければ、取り返しのつかない結果を招いてしまう。
記事内の引用について
Wendy Murphy: Small penis defense results in manslaughter conviction(The Mercury News)より
https://www.mercurynews.com/2021/08/24/wendy-murphy-small-penis-defense-results-in-manslaughter-conviction/
Jury hands down manslaughter verdict in 2016 killing of Norton woman in front of her kids(The Sun Chronicle)より
https://www.thesunchronicle.com/news/local_news/jury-hands-down-manslaughter-verdict-in-2016-killing-of-norton-woman-in-front-of-her/article_db7728d6-9344-5d6a-bfc2-d031fd70694c.html