米ミズーリ州で、男性と車内で性行為をした女性が、性感染症をうつされたとして、治療費など約1億1千万円を求めて男性の保険会社を訴えたと、海外ニュースサイト『Insurance Journal』『Daily Mail』などが10月11日までに報じた。
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報道によると、2017年某日、米ミズーリ州在住の女性(年齢非公開)は男性(同)と車でお出かけをした。2人は隣接するカンザス州の国境付近まで遠出し、車の後部座席で性行為を楽しんだそうだ。この時、避妊具は使用しなかった。その結果、女性はヒトパピローマウイルス(以下、HPV)に感染したそうだ。女性と男性の関係は不明だが、肉体関係を楽しむセックスフレンドだったとみられている。
女性が罹患したHPVとは、ごくありふれたウイルスで、性体験のある女性は、半数以上が生涯一度は感染するとも言われる。ウイルスは自然排出されるものが多いが、なかには体内にとどまり続け、子宮頸がんや、膣がんなどの原因にもなるという。男性はHPV陽性の喉頭がんと診断されていたが、女性には伝えていなかったそうだ。
女性は、2018年にHPV感染を確認。女性はいつの時点かは不明だが、男性がHPVに感染していた事実を知り男性と、男性の車にかけていた自動車保険会社に治療費などの支払いを求めたそうだ。保険会社は、車の使用、所有、管理に起因するケガではないとして、支払いを拒否したという。
女性は、治療費など約1億1千万円を求めて、男性および男性の保険会社を提訴した。2021年3月に開かれた裁判では、男性のかけている対人賠償保険の約5億7千万円を上限として、男性の保険会社が女性に賠償金を支払うと、男性と女性の間で合意し、和解が成立した。男性は、保険会社の了解を取らずに、勝手に女性と和解したそうだ。保険会社は、異議申し立てを行い、連邦控訴裁判所に「和解調書の取り消し」を求めて控訴したという。
さらに、保険会社は、男性と女性が共謀して、大金を獲得しようとしていると主張。今後の調査のためにも、男女の名前や年齢など、個人情報を開示するよう、連邦裁判所に反訴したそうだ。裁判は現在も続いているという。
このニュースが世界に広がると、ネット上では、「ゴム着けろよ。セフレならなおさら」「避妊具を着けなかったのがそもそもの原因。保険会社に責任をなすりつけるな!」「男性が勝手に和解。男性が自分で5億払うべきだ」「セフレの元カップルが保険金詐欺をしようとしているだけ」「裁判所は、なぜ保険会社を無視して、和解成立させちゃったのか?」「保険会社はカップルを無視してたら、変な判決が出てしまった感じ」「保険会社の人は冷たい。心無い対応で、カップルを怒らせたのでは?」などさまざまな声が上がった。
大人の関係を楽しむのはよいが、避妊具を使用するなど予防策は取るべきだ。自分の身を守るためにも必要なものだろう。
記事内の引用について
Missouri Woman Sues GEICO After Contracting STD During Sex in Car Insured by Company(Insurance Journal)より
https://www.insurancejournal.com/news/midwest/2021/10/11/636264.htm
Woman sues GEICO for $1M claiming she got HPV from having sex in a Hyundai Genesis they insured - but insurance firm will only go forward with case IF couple identify themselves(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10064853/Woman-sues-GEICO-1M-claiming-got-HPV-having-sex-car-insured.html