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岸田首相の首相公邸入居が話題、短命ジンクスがある?

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 岸田文雄首相が首相公邸に入居する意向を示し、話題となっている。首相公邸は首相官邸に隣接する建物で、官邸が総理大臣の仕事場ならば、公邸は住まいとなる。2002年に現在の新官邸が出来るまでは、首相官邸として使われていた建物であり、1929年(昭和4年)に完成した歴史的建造物でもある。

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 首相公邸への入居は、民主党政権時代の野田佳彦首相以来、約9年ぶりとなる。岸田氏は入居の理由として、危機管理優先などを理由に挙げている。首相公邸には全ての首相が入居してきたわけではない。人気がないのは、短命ジンクスがあるためだ。

 以前に住んでいた野田氏の在職日数は482日。民主党政権時代の鳩山由紀夫氏、菅直人氏を上回るものの、やはり1年4か月ほどと短い。鳩山氏と菅氏も首相公邸に入居していた。

 その前の自民党政権時代も、安倍晋三氏(第1期)、福田康夫氏、麻生太郎氏も全て1年ほどで退陣に追い込まれている。安倍氏は2012年に再び総理大臣になるも、基本的には渋谷区富ヶ谷の私邸からの「通い」を選んだ。さらに、菅義偉氏も当初は公邸への入居を検討するも、赤坂の議員宿舎を用いた。これには、公邸の入居者は短命政権であるジンクスを気にしたためではと一部メディアで報じられたが、こちらも1年ほどで退陣となった。

 ただし、首相公邸の入居者が必ずしも短命とは限らない。例えば、中曽根康弘氏は公邸に入居し1982年から87年まで長期政権となった。さらに、2001年から2006年まで総理大臣を努めた小泉純一郎氏も公邸住まいである。任期の途中に新官邸が作られ、旧官邸の改修と移築工事が行われたため、東五反田の内閣法制局長官公邸を用いた仮公邸住まいも経験している。

 実際のところは、公邸に入居する総理大臣が必ずしも短命なわけではなく、日本の総理大臣のほとんどが1年から、長くても2年ほどでコロコロと変わってしまうだけの話なのかもしれない。ただ、岸田政権の行方がどのようになるのか気になるところだ。

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