発表された紅組22組、白組21組、企画1組の計44組のうち、昨年まで2年連続で出場し、ストリーミングでヒット曲を連発する人気バンド・Official髭男dism(以下、髭男)の名前はなかったのだ。
今年2月にリリースした「Universe」は人気アニメ映画シリーズの最新作「ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」の主題歌に起用された。
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5月にデジタル配信限定シングルとしてリリースされた「Cry Baby」は、テレビアニメ「東京リベンジャーズ」のオープニングテーマに起用され、同作とリンクした歌詞・アレンジが話題となり、リリースから約3カ月半を経てストリーミング累計再生回数が1億回に到達した。
そして、8月にリリースした3枚目のオリジナルアルバム「Editorial」は初登場でオリコン1位を獲得。
18年のメジャーデビューから3年たったが、バンドとしての勢いがまったく失速していないにもかかわらず落選となってしまったのだ。
「髭男にまったく〝落ち度〟はなかったが、業界内の力関係の問題があってはじき出されてしまった形。売れてはいるものの、紅白の制作サイドに『絶対に出てほしい』と思わせるような決め手もなかった」(音楽業界関係者)
髭男の所属レコード会社はポニーキャニオン。以前は、シンガー・ソングライターのaikoが紅白の常連で2019年までに14回出場。しかし、昨年は出場せず、今年は髭男の落選で所属アーティストの出場は0組になってしまったのだ。
「今や音楽界はソニー・ミュージックの1人勝ち。レコード大賞は昨年まで所属アーティストが5連覇、紅白は昨年13組で今年も13組。NHKもソニーの歌手を優先するようになってしまった」(芸能記者)
とはいえ、もはや髭男は紅白の〝権威〟にすがらなくても人気は安泰だ。