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武田信玄の父である信虎が武田家存続のために奔走する様を描く本作で、左伴は信虎の娘・お弌を演じた。舞台あいさつにはその左伴、信虎役の寺田のほか、共演者の永島敏行、荒井敦史、本作のメガホンを取った金子修介監督、宮下玄覇共同監督も出席した。
79歳で主演を務めた寺田は「公開は今年ですが、撮影は一昨年。77歳で喜寿の年でした。お祝いをする中、この映画のお話をいただいて、長生きはしてみるんだと思いました」と感慨深げ。対照的に、左伴は本作で映画初出演。「すごく嬉しかった」と笑顔を見せる。
左伴は「金子監督の作品に呼ばれたことが嬉しい。あと素敵な共演者の方に囲まれ、自分も芸能人なんだって実感させられました」とコメント。また、同作にも登場する武田二十四将の中の1人である土屋昌続が母方の親戚だったとも明かすと、それが「これも何かの縁」と奮闘するきっかけになったと紹介した。
壇上では理想の結婚相手についても聞かれた左伴。「自分が結婚するなら、理想は高いので、優しい方、守ってくれる方とかいろいろある中、寺田さんのような優しくて楽しい素敵な方と出会えればいいなって思います」と寺田の名を挙げ、「撮影の時も演技が初めてで戸惑っていたら、アドバイスしてくれたり優しくて……。最初は怖そうと思っていたのに、本当に優しい人で共演できてよかった」としみじみコメント。寺田はこれに照れつつも、「あなた人を見る目がない」と返して会場を笑わせていた。
(取材・文:名鹿祥史)