>>楽天・石井監督、助っ人の痛恨ミスにブチ切れ?「表情に出てました」球界OBが指摘、「後の流れも酷かった」とファンも呆れ<<
2018年オフに浅村栄斗(前西武)、2019年オフに鈴木大地(前ロッテ)をFA獲得するも、昨オフはFA選手を獲得しなかった楽天。報道によると、10日に取材に応じた石井監督は「常にFA選手へアンテナは張っているけど、そこの部分をしなくていい時期にチームのフェーズが入った」と、今オフもFA補強に乗り出さない意向を口にしたという。
今季の楽天は「66勝62敗15分」でリーグ3位とAクラス入りを果たすも、25年ぶりの優勝を飾ったオリックスには5.5ゲーム及ばず。しかし、投手ではプロ1年目・23歳の早川隆久(9勝7敗・防御率3.86)や5年目・24歳の西口直人(5勝2敗3ホールド・防御率3.28)、野手では4年目・25歳の山崎剛(.256・4本・24打点)や3年目・24歳の渡邊佳明(.273・1本・7打点)など複数の若手の台頭も目立った。
石井監督の発言を受け、ネット上には「活きのいい若手が何人か出てきてるしFAに手を出さないのは賛成」、「目先の結果を求めた補強よりも、若手育成を重視した方が将来的にはプラスになると思う」、「補強ポイントドンピシャで何としてもほしいっていう選手がいない限りはこの方針でいいんじゃないか」と納得の声が寄せられている。
一方、「FA参戦しないのは助っ人補強に資金を回すためか?」、「今季の助っ人陣まあ酷かったから、そっちのテコ入れに全力注ぎたい意向もあるのかな」、「今外国人はブセニッツしかいないから、新助っ人補強にカネ使いたい考えだとしても不思議ではないな」と、助っ人補強に資金を投入したい思惑もあるのではという見方も多数挙がった。
「今季の楽天はブセニッツ、コンリー、ディクソン、カスティーヨの助っ人4名体制でシーズンを迎えましたが、5月にコンリーが来日の見通しが立たないことを理由に契約解除。さらに、CS敗退が決まった7日にはディクソン、カスティーヨも成績不振による退団が決定したため、支配下助っ人は現時点でブセニッツ1名のみと補強が急務の状況となっています。楽天は9日に今季までシアトル・マリナーズに所属したマルモレホスの獲得に動いていることが伝えられていますが、石井監督はこうした助っ人補強に注力するためにFA参戦を控えたのではとみているファンも少なくないようです」(野球ライター)
阪神のマルテやサンズ、ロッテ・レアードなど去就未定の他球団助っ人も複数いる今オフ。FA参戦しない方針を打ち出した石井監督が今後どのような動きを見せるかは注目の的となりそうだ。
文 / 柴田雅人